インテリア業界で高く評価されている業界紙「インテリアビジネスニュース」8月10日号の社説『底流』に「ブランド活用の再考」というのがありました。
以前は、インテリア販売店の競合相手は同じ地域の同業者で、価格競争をさけるために、ブランドメーカー品を自社品番・プライスにしているところが多かったのですが、今や競争相手はニトリ、イケア、ケユカや低価格均一オーダーカーテンショップ(業界内では1万円ショップと言われている所)等の価格訴求型の大型店となってきており、それらの店は自社ブランドの為、インテリア専門店はあえてブランドメーカーを前面に出した方がいいのではという主旨です。
それも1つの差別化でもありますが、インテリア業界のメーカーを前面にだしたところでエンドユーザーは認知しているだろうかと思っています。
当店の来店者アンケートで「カーテンメーカーでご存じのメーカーは?」というのがあります。
近々の200件をみたら、1位がサンゲツで33人(16.5%) 2位がカワシマで17人(8,5%)、3位がスミノエで8人(4%)でした。あと4位がリリカラ、5位がフィスバでした。
2位のカワシマでも、正確に川島織物セルコンと書いた人は誰もいません。ほとんどが「カワシマ」か「川島織物」で「セルコン」という人も1人おられました。
1位のサンゲツでも、「サンゲツカーテンありますか」とか「サンゲツカーテンがほしいです」と言われる方は誰もおられません。たまに電話があって「サンゲツカーテンは何割引きですか」というのがあります。こちらの割引率を伝えると、プチっと電話が切れてそのあと音沙汰がありません。
私は、エンドユーザーにインテリアメーカーのブランドイメージはないと思っていますので、メーカーのブランド力を前面にだしたところで、同業者間の割引率競争になるだけで差別化はできないと思っています。
むしろ、インテリア販売店で仕入れに努力している会社とそうでない会社では、大きな差がついてきていると思います。なんの努力もせず、メーカーの与えられたものを販売してるだけならば生き残れないのです。
だからと言って、地域密着のインテリア販売店が大型店に対抗していくには1社の力ではどうすることもできないのです。
考え方が同じの販売店は、グループ化して勉強をして、共同仕入れもしてブランドをつくっていかなければならない時期が来ていると思っています。
さて、本題です。
8月9日に書いたブログ「シームレスドレープ」は同業者やメーカーが関心を持ってくれています。親しい同業者からも電話がありました。
価格が幅200×丈240センチで2倍使い・形状記憶加工付きで10500円にした事によって、価格訴求型のニトリ、イケア、ケユカや低価格均一オーダーカーテンショップ(業界内では1万円ショップと言われている所)の大型店と対抗できるようになったのです。
私は同じ土俵で勝負するつもりはなく、価格以外のシームレスや形状記憶加工、防炎等を訴えていきたいと思っていますが、その前に大型店の商品とどこが違うのかということを説明しなければなりません。
当店のシームレスドレープ
具体的にニトリ、ケイユカ、関西で代表的な低価格均一オーダーカーテンショップ(業界内では1万円ショップと言われている所)であるカーテンDOとジャストカーテンを例にあげて説明をします。
続きは次回に
がんばっぺ東北!がんばろう日本!
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