3月13日 サンドイッチデー 1が3ではさまれているから
今日の現場
先月末に納品した現場で、レースをインハウスIH14901で1.5倍使いの1つ山で形態安定加工をしてプリーツたたみをして納品したところ、プリーツが蛇行しているという指摘がありました。
すぐに見に行ったところ、形態安定加工をしているのでウエーブがきれいに出ているのですが、タタミじわがついており、それがプリーツ加工のラインと少しずれて蛇行していたのです。
加工所から搬入するのに段ボールに入れなければならず、その場合はプリーツたたみをしています。(当店の場合は形状記憶加工は平たたみをしていて,現場で吊ったらきれいにウエーブがでます。)
写真ではわかりにくいのですが、たたみジワがくっきりラインとなっており、手でたたんでいるので少しズレがあります。オーガンジーで線がつきやすく目立つのです。(写真はくりっくすると拡大します。)
このたたみじわは長く吊っているととれるのですが、すぐにはとれなくて、やはり納品時にシワになっているとお客さんが満足されない気持ちはよくわかります。
そこで活躍するのが、吊った状態でシワをとるスチーマーです。
これがあるとシワはきれいに取れますが、今回の生地は刺繍部分にレーヨンが使われており熱の温度に気をつけなければならないし、シワをきれいにとると、今度は形態安定加工も取れる可能性があるので、事前に当店の展示サンプルで実験をしてみました。
きれいにシワをとろうとすると形態安定加工も取れることがわかり、また試験的に刺繍の部分に高温のアイロンをあてるとどうなるかも調べました。
そうするとレーヨンの刺繍糸が縮み、その周りがヒゲがはえたようになります。
この商品はメーカーの五洋インテックスでは形態安定加工はできない商品になっています。当店ではいつもやっています。
事前に起りうることをチェックしていったので、現場では軽く線が強くでているところだけあててきれいにすることができました。
(写真はクリックで拡大します。)
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