以前はオーダーカーテンといえば2倍使いで、既製カーテンは1.5倍使いと言われていたのですが、最近はオーダーでも1.5倍使いすることもたくさんあります。
オーダーカーテンと書いてあって、サイズは自由に決めることができるのですが、それが1,5倍使いなのか2倍使いなのかが書いてないことがよくありますので注意して確認してください。
この1.5倍使い、2倍使いというのはどういう意味なんかと言いますと、簡単に言いますと生地の量なんです。
1,5倍使いというのは、カーテンはヒダをとっていますので、上のサイズをはかって1mあったとしたら、裾をはかったら約1.5mあるのを1.5倍使いといいます。逆にいうと横巾1mのカーテンをつくるのに1,5m幅の生地をつかってヒダをとるのをいいます。
2倍使いというのは同様に上のヒダのとっているところを測ったら1mしかないのに裾を測ったら2mあるのをいいます。横巾で生地を約2倍取るのをいいます。
上の写真の左は1,5倍使いの1つ山ヒダ
真中は1.5倍使いの2つ山ヒダ
右は2倍使いの3つ山ヒダ
1.5倍使いの2つ山ヒダ ↓
1.5倍使いといえば、2つ山が一般的です。この場合、ヒダとヒダの間が16~18センチになり、カーテンを開けた時はあまりきれいではありません。巾1mで7つのヒダ山
当店では1.5倍使いの時はほとんど1つ山をすすめています。
1.5倍使い1つ山ヒダ ↓
1.5倍使いで、1つ山にすると2倍使いと同じようにヒダ間隔を12~13センチにすることができ、巾1mで9つヒダがとることができます。ヒダ間隔があき過ぎない方が、カーテンを開けた時の納まりがきれいなんです。
当店では1.5倍使いでは形状記憶加工をお勧めしています。
2倍使い3つ山ヒダ ↓
これが、今までの一般的なオーダーカーテンのイメージです。ヒダが3つ山で裾は生地が2倍ありますのでボリュームがあります。
2倍使いならば必ず3つ山とは限りません。2つ山ですることもあります。その場合はヒダ山が高くなります。下の写真はアスワンの10年前の純生メーカー縫製です。
1.5倍使いと2倍使いは見た目も違いますが、使う生地の量が違ってきますので金額も大きく違ってきます。
今は1.5倍は安っぽいということはないと思います。きちっと縫製していれば問題はないし、形状記憶がかかっていれば美しいです。開けた時のたまりが大きくなるのがイヤとか、大きな柄で柄を見せたいときは1.5倍でいいと思います。
オーダーされるときは、1,5倍使いと2倍使いの違いを理解した上でご購入ください。
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