私どもが見積もりや説明をしている中で、ごく普通に使っている言葉でも一般ユーザーにとっては知らない言葉というのがたくさんあります。いわゆる業界用語なのですが、そういった言葉について説明をしたいと思います。
1回目はAフックBフックについてです。
Aフックというのは天付け仕様といいまして、カーテンを引っかけるフックの位置がカーテンの丈の一番上か1㎝下がりのところにあるのをいいます。閉めるとレールが見えます。
Bフックというのは正面付け仕様といいまして、カーテンを引っかけるフックの位置がカーテンの丈の上から4㎝ぐらい下がったところにあるのをいいます。閉めるとレールが隠れます。
AフックBフックというのはアルファベットの順番にしたのではなく、意味がありまして小文字で書けばすぐにわかります。
小文字のaは上のツラが揃っていて、bは真ん中からふくれていてこれがフックの形ににているところからそういわれるようになりました。本来はaフックbフックというのが正しいのです。
aフックは
bフックは
写真をご覧いただいたらわかるように、機能性レール(普通のレール)が壁についていると、厚手(ドレープ)をaフックにするとレールが見えます。bフックにすると閉めるとレールが見えません。ヒダ山の間の部分が前にきます。
このように手前のカーテンは閉めると見えないようにつけるのが今までは常識でした。カーテンボックスがあってレールが天についている場合は手前にくるカーテンも後ろにくるカーテンもaフックです。
上の写真は、レールのトップメーカーであるトーソーの代表的な機能レールで、長期にわたりヒットしている優秀な「エリート」とです。
それに対して、数年前に、エリートに代わる次のレールとして「ネクスティ」という機能レールをだしました。
この商品はトーソーとしては、壁に正面付けする場合は、手前にくるカーテンもaフックにすることを推奨しています。
施工写真が手元にないので、大阪店の展示商品の写真で説明します。
閉めてもレールが見えるやり方です。
最近は形状記憶や簡易型形態安定加工をほとんどしていますので、これの方が開けた時のたまりがきれいになりいいと思うのです。
しかし、お客様に説明をしてどちらがいいですかと聞くと、まだまだ閉めたらレールが隠れる方(手前のカーテンがbフック)というのが多いのです。下の写真
皆さまはどちらが好きですか?
ネクスティでもキャップを左のようなMキャップにすると同じレールでも、手前にくるレールを見せるaフックにした方がいいと思います。
(大阪店の展示サンプルより)
ネクスティはエリートに対して20%ぐらい価格が高くなっていますが、ヨコタのフリークはトーソーのエリートと同価格です。
フリークにはサイドユニットというキャップがありまして、トーソーネクスティのMキャップのようになりますので、これは安くておすすめです。写真はヨコタのホームページより引用
ヨコタは関西ではあまり知名度はありませんが、開発力はトーソーより優れています。先月の18日にタチカワとヨコタの資本業務提携が発表され、レール業界の競争が激しくなってきています。
今週からはタチカワはヨコタのレールのカタログから装飾レールだけ抜粋して表紙を立川ブラインド工業と書いたカタログを配っています。
発表から2週間で、ヨコタのカタログに表紙を変えたカタログを配るタチカワの動きの速さ、営業力のすごさは、さすがに「営業のタチカワ」といわれるゆえんです。合併してから3年経ってもシステムが統一できない会社がある中で、この動きは特筆すべきです。
タチカワとヨコタの資本業務提携の流れを受けて、インテリア業界の再編の動きも加速しそうで、今いろんなうわさがいっぱい流れています。
「あそことあそこが一緒になるんじゃないか?理由は家が近いから。もうすぐ家をでますから」とか「あそこはトラの子を手放すけどハンシンもとい安心。またあそこと一緒になって、サンゲツに対抗する総合インテリア企業になる」とか・・・・・・・
インテリア業界にとって明るい話題であってほしいです。
ブログのトップへ
コメント