今、世の中の景気はそうとう悪いのですが、ここ最近、カーテンの吊り替えのお客様が多いのです。たいへん有難いのです。
ここ1週間で吊り替えのあったお客様で、私が吊り込みにいった3つのケースを分析をして、カーテン屋として何をすべきかを考えたいと思っています。
このお客さまは12年前に新築時にカーテンを他店でご購入されて、今回ご紹介で夙川店のお見えになり、ドレープ(厚手)とプレーンシェードはクリーニング、レースは新規吊り替え、ロールスクリーン2台の生地交換をしました。
このケースは、まさに2007年問題といわれた、団塊の世代が退職されることによるおおきな需要が創出されるというのにあたります。「退職金でちょっとしたリフォームを」というケースなんです。
一昨年から叫ばれている「2007年問題」の需要はいっぱいあるのですが、これに向けてのピンポイントで攻めることの出来る手がないのです。
レースは裾のウエイトの部分が欠落して、一部破れたりしていてボロボロになっていました。(写真はクリックすると拡大します。)
今まで、吊り替えのお客様と接してきた中で一番多いのがレースが破れたから取り替えるというケースです。逆にいうとレースが破れない限り吊り替えはないのです。
レースは形状記憶をかけたものに取り替えました。
ドレープ(厚手)は当初取り替える予定だったのですが、今お使いのものがたいへん気に入っておられて、最近の生地をみせたところ、「なんか薄いのばかりですね」とおっしゃったので、思わず「クリーニングしたらきれいになりますよ。」と言ってしまったのです。
しまった~。 この先5年は吊り替えはないかな~
日本インテリアファブリックス協会のウインドウトリートメント需要活性化委員会ではカーテンクリーニングで吊り替え需要を喚起しましょうということを言っていますが、クリーニングによって需要をつぶしたケースです。
12年間1度も洗っておられなくて、すごく汚れていましたが当店の水洗いクリーニングで新品同様にきれいになりました。下の写真はドレープクリーニング後、レースは吊り替え後です。Beforeの写真はあまりにも汚かったので撮るのを遠慮しました。(写真はクリックで拡大します)
プレーンシェードも3台クリーニングをして、ついでに汚れていたコードも取り替えました。こういうこともできるのがカーテン屋のカーテンクリーニングなんです。
浴室とキッチンのロールスクリーンは生地交換しました。
ロールスクリーンは定価の60%とか55%とかで生地のみ交換できます。素人の方でも簡単にできますよということをメーカーは言ってますが、そう簡単でもないと思います。
浴室のロールスクリーンはご覧のようにカビだらけでした。浴室用のロールスクリーンというのがありまして、防かびの処理はされているのですが、私は常に乾燥されていないとカビが発生すると思っています。まだ、ブラインドの方がマシかな。ロールはあまりお勧めはしませんが、お客さまは冬場はロールスクリーンを閉めると暖かさがぜんぜん違うとおっしゃっていました。
カビ(花瓶)だけに花という柄です。
新しくとりかえると
もう少し、カビには過敏になっていただきたいものです。
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