カーテン屋が考えたカーテン

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 オーダーカーテンって高い?


最近はオーダーカーテンも安いのもあります。サイズを別注でつくるのがオーダーであれば、品質を落としたり、生地の使う量、いわゆる生地巾を少なくすれば安くすることができます。


品質を落とすということは、せっかくオーダーでつくる中であまりに安っぽいのもいかがなものかと思っています。


最近流行りの低価格均一のオーダーカーテンショップの企画担当者と話をしていたところ、巾200×丈240センチまでを2倍使いで1万円で販売している中で、3~4年前に比べてかなり品質が落ちているということを言ってました。


ダイソーなどの百均ショップなども最近百円以外の商品もたくさん並べているように、低価格均一では限界があります。


それならば生地の量を少なくして安くする方法があります。


オーダーカーテンはカーテンの生地の量をどれだけ使うかによって、フラット、1.5倍使い、2倍使いというような言い方をします。


1.5倍使いというのは、カーテンの巾を1mのものをつくるのに巾を1.5m使うことをいいます。簡単にいうとヒダをとったカーテンで上を測ると巾が1mに対して裾を測ると約1.5mある(厳密にいうと両端の折り返し部分もあるのでもう少し少なくなっています。)のを1.5倍つかいといいます。この場合、ヒダ山は1つ山か2つ山になっています。


2倍使いというのは、同様に巾1mのものをつくるのに巾を2m分の生地を使うことを言います。カーテンの上で測ると1mなのに裾を測ると約2mあるのをいいます。これはたっぷりヒダをとっていまして、ヒダ山が3つ山になっていることが多いです。


以前はオーダーカーテンは2倍使い、既製カーテンは1.5倍使いといわれていたのですが、最近は1.5倍使いでオーダーをすることもよくあります。


当店でも1.5倍使いの1つ山・形状記憶加工のペンタックカーテンはよく売れています。


巾200センチのカーテンをつくる場合、生地巾が150センチのものであれば、両開きで2巾使うのが1.5倍使いで、3巾使うのが2倍使いになります。


1.5倍使いでつくると2巾でできますので、2倍使いするより3分の2の価格でできます。しかし、生地のボリュームがないので、ヒダもきれいにでないし、貧弱にみえるのです。


そこで、当店では1.5倍使いの場合は形状記憶加工を勧めており、そうすることによってきれいに見えるのです。


今回、新しく作りましたカーテンはさらにヒダ山柄合わせをすることにしました。
ヒダ山柄合わせとは、カーテンのプリーツを取るヒダ山と生地の柄のピッチをあわせるのです。


そうすると1.5倍使いでもボリュームがあるように見えて美しいのです。今回5柄12点用意いたしました。


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上の生地はピンクのストライプの中心を全部ヒダ山に持ってきています。これで1.5倍使いです。


このカーテンは現場を知っているカーテン屋の発想から出来上がった商品で、


カーテンは吊って初めて商品なのです。


この商品は生地の品質はワンランク上げました。いい生地で品質は落とさず、いかに安くて美しいカーテンを作るかを考えたカーテンなんです。


価格は、ヒダ山柄合わせ・形状記憶加工付きで巾200×丈200センチで13230円(税込)


 どうや


この発想はメーカーにはできないのです。川島織物セルコンなんかはまずはデザインありきなんです。


オーダーカーテンを安くするには品質を落とすか、使う生地の量を少なくするしかないのです。
品質は落とさないようにするには、生地の量を少なくするのですが、それでもって見栄えよくなるように考えました。


なにかいいネーミングはないでしょうか


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 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です


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