ロールスクリーン(経木すだれ)の修理

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最近、他店で買われた商品の修理依頼の問い合わせが多くあります。


家電などの業界はメーカーに言えば、各地にサービスセンターがあり、そこで修理をしてくれますので、購入するときはネットで買ってもどこの店で買ってもアフターサービス面はそんなに変わらないと思います。インテリアの業界では、修理の件でメーカーに直接言ってもあまり動いてくれなくて、購入した店に言うか、近くのインテリアショップを紹介してもらってそこに言うしかないのです。


私どもも、おいしい物件の紹介はないのですが、修理の物件はメーカーから紹介されます。私どもでは、当店でお買い上げいただいた商品は安く修理させていただいていますが、他店で購入された商品は世間並みにいただいています。


インテリアの商品に関していうならば、安いところで買うと、買うときはよくても修理のときやクリーニングのときは、その会社が倒産していたらかえって高くなる時がありますのでしっかりしたお店で買われる事をお勧めします。


先日、川島織物(現川島織物セルコン)の経木ロールスクリーンの操作コードが切れたので修理してほしいという依頼がありました。11年前の商品でご購入されたお店は倒産したとのことでした。倒産したお店はかつてはライバル店だったので、どのような施工をしていたのか勉強するためにお請けしました。


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カワシマに聞くと、この商品(KR-3854)はメタコでつくった商品なので、メタコに持っていけばすぐに修理してくれるというのです。ちょっと無責任かと思ったけど、いつもメーカーを動かす会社なのでこちらからメタコに持っていくことにしました。

メタコというのはロールスクリーンのメーカーで、知名度はないのですが、(今や網戸の分野の方が売り上げが大きい)商品的には一番安心できるメーカーで設計指定が多いのです。カワシマのロールスクリーンは10年前ぐらいまではメタコとOEMを組んでいて、ファブリックはカワシマ、メカはメタコで最も優れた組み合わせで良かったのです。


しかし、タチカワ、ニチベイ、トーソーの主要3メーカーは当時ロールスクリーンも進化させていて、ゆっくり降りる機能がついてきた中、メタコは技術力にこだわり、それは邪道としたため、カワシマはニチベイに乗り換えました。その後、カワシマはブラインド系のメーカーへの営業戦略を考えって、ロールは技術的に少し劣るタチカワに変えて、シェードはトーソー、バーチはニチベイ、ロールはタチカワと振り分けたのです。その結果、今のロールはタチカワとOEMを組み、クレームが多くなりました。


私は、今でもメタコの技術は評価しています。コードが切れたのですが、11年間毎日使っていて、熱圧着しているだけなのに切れなかったのです。スプリングもまったく問題ないのです。


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国内主要3メーカーのロールスクリーンは操作の引っ張りと回転数が同じで、1M引っ張ると生地が1M下がります。それに対してメタコは14対1で1M引っ張ると7~8センチしか動きません。今の時代に遅れているといえば、そのとおりで結局衰退していったのですが、軽くて壊れないのです。


 


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 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です


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