暑さ寒さも彼岸まで まだあるわいな一切経 比良の八講荒れじまい
私は京都府の南部である山城町の出身で、小さい時にオヤジがよくいってました。寒さの果ては彼岸までというけれど、4月8日の奈良の白亳寺 (びゃくごうじ) の一切経の法要が終わるまでは油断するなということと、京都でよく言われる表現ですが大津の比良の八講の法要が3月26日に行なわれ、その時に寒風が吹き荒れて、寒さも終わるという意味です。
私の故郷は京都ですが、生活圏は奈良のためにこのような2つの地域で言われていることを一緒に言ったんでしょう。
実は、この言葉は今でも私はよく使うのですが、正しい意味は3年前ぐらいまで知りませんでした。それがインターネットの検索が発達しまして「まだあるわいな」と入れると一切経の話がばぁ~とでてきて、「比良 荒れじまい」と入れたらまた意味がわかったのです。でも、これを2つ一緒に言っているのはありません。
そんなわけで、昔の人が言うにはもう少し寒い日があります。その後は、だんだん暖かくなっていくのですが、ことインテリア業界においてはこれからが冬本番なんです。
私は、今年は相当厳しい年になると思っています。インテリア業界においては、1月にリリカラが65名のリストラを行い、2月には川島織物セルコンが百数十名のリストラを行なっています。五洋インテックスも1月22日の夕刊フジの一面を飾っていました。
3月28日には福井の染色整理工場が自己破産し、多くのメーカーが整理を委託していたため、今後出荷が出来ない商品がたくさんでてくることが予想され、それに代わる整理工場もあまりないため、カーテン生地の値上げという方向になってきます。
今日は4月1日でエイプリルフール。
毎年、おもしろいネタを書いて発信しておりますが今年はありません。昨年の4月1日のエイプリルフールのネタでは、リリカラと東リが合併すると書きました。一部からひんしゅくを買いましたが、今年リリカラがだしたカーペットの見本帳の商品は東リの子会社であるダイヤカーペットの商品でして、リリカラも少し東を向いているのかなという感じです。
そんな中で、一つだけ明るい話題としては、住江織物が日本経済新聞の2月6日に全面広告をだしたことです。「地球温暖化防止に、インテリアができること」というイメージ広告的な内容です。
「勝ち名乗りを上げた住江織物」という感じで、私にとってはインパクトがあったのですが、メーカーやまわりの業界関係者に聞いても、ほとんど見た人がいなかったのです。この業界の人はあまり日本経済新聞を読まないのかな。でも、社員やその親族、知人に与えた影響は大きく社員を鼓舞させたことでしょう。
この業界で住江織物だけが好調です。私共の店から歩いて5分のところにも直営店である「クーカン」というカーテンカーペットの販売店を運営しています。川島織物セルコンの直営店である奈良市の「カーテンガーデン」も店を閉め、メーカーがやった直営店がことごとく失敗するなか、住江織物だけががんばっています。クーカンがテナントとしてはいっている天満橋の京阪シティモールはいつ行ってもお客様が少なく、その中で空間はいっぱいです。
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