カーテンクリーニング レースのウエイトロック

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

当店では、販売したお客様に対しては5年前からカーテンのクリーニングに積極的に案内をしています。本音でいうとあまり儲かるものでもないのですが、販売したお客様に対するアフターサービスと責任でやっています。


インテリア業界の団体である日本インテリアファブリックス協会の事業の一環としてWTP(ウインドウトリートメント・プロジェクト)があり、その中で、カーテンの吊り替え需要喚起のためにカーテンクリーニングに取り組もうというのがあります。クリーニングをしたら需要が伸びないではないかというのではなくて、それをきっかけにしてアフターフォローして次の需要に結びつけようということです。


まさにその通りで、お上のお考えは正しいのです。


私共は5年前からやってきました。
でも、カーテンクリーニングはけっこう難しいのです。お客様はカーテン屋にカーテンのクリーニングを頼むとすごくきれいになると過度の期待をされますが、なかなかそのようにはならないし、トラブルもあります。当店では、当店の縫製加工所に設備投資をし、カーテン専門で水洗いクリーニングをしており、多少授業料も払ってきましたので、今はまったくトラブルはありません。
事前にわかることはお伝えしているからです。


  余談・他のページにこんな話も載っていました。「カーテンが縮んだ・さすがサンゲツ」


しかし、これをカーテン屋が窓口になって、街のクリーニング屋さんに出していたらあまり意味がないのです。上前をはねるだけの洗濯ブローカーになってしまいます。


クリーニング屋さんはクリーニングのプロでもカーテンの知識はあまりないのです。カーテン屋はカーテンのことはわかっていてもクリーニングのことは詳しくないのです。


カーテンのクリーニングはクリーニングのことがわかっているカーテン屋に頼むのが一番です。
カーテン屋にカーテンのクリーニングを頼むメリットは何なのかということなんです。街のクリーニング屋さんとの違いがなければなりません。


当店では、①カーテンの取り付け取り外しをしています。②仮吊りカーテンを用意しています。③ほつれの修理や部材の欠損に対応します。④カーテンの組成がわかっていますのでそれに応じた洗い方をしています。⑤寸法の縮みに最大限の気を遣っています。


ウエイト落ちた


写真のようにレースで裾をウエイトロックをしている場合で、何回も洗濯をされるとウエイトが落ちる場合があります。こういう場合は当店では直しをすることができますが、1.5センチ程短くなります。街のクリーニング屋さんではやってくれません。


実はこういう問題がよく起こっているんです。すべてがそうなるわけではないのですが、何回も洗うと繊維も弱ってきて、そこに負担がかかっているとはずれてきたりします。


 


ウエイトロック裏


当店でも5年前まではこの仕様でしていました。ほとんどのメーカーは今もこの仕様です。


当店では、耳の部分にウエイトをかかるようにして、より強固にしていたのですが、やはり落ちるものは落ちていました。すみません。


左の写真をクリックして大きくしてみていただければ耳の部分が少し見えていると思います。写真は裏側から撮っています。


 


 


 


 


この経験を踏まえて、5年前から仕様を変更しています。


巻きロック表巻きロック裏 今はこのように本縫いでウエイトを巻き込む仕様にしています。写真左は表側、右は裏側です。


当店ではこの仕様を「本縫いウエイト巻き仕様」と呼んでいます。


 


 


 


 


これは専用のミシンですれば簡単にできます。


ウエイトミシン1ウエイトミシン2


 


 


 


 


 


 


以前はこの仕様でいくとウエーブがきれいに出にくかったのですが、今は簡易型形態安定加工をしていますのできれいにいきます。


当店では標準仕様にしていますが、他店で頼まれる時は、横使いのレースは裾は本縫いウエイト巻きにして簡易型形態安定加工にしてといってください。こだわりのある専門店ならば対応してくれると思います。


カーテンクリーニングについて思うこと」のページ


 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*