情報は与えれば得られるか(?)

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今日、「インテリアビジネスニュース」という業界紙からカーテンレールに関するアンケートの依頼がメールできました。
今やカーテンレールは、ウインドウトリートメントに欠くことのできないアイテムにもかかわらず、消費者の意識が低いとのことで専門店側の意見を述べてほしいとのことでした。

まったくその通りです。
ブログのネタが無い時などにそういった話を写真を示しながら書いていきたいとおもいます。
以前にも書いたのですが、マンションのふさかけ金具の取り付け方です。
この業界では、レールの付け方などに決まったやり方やマニュアルがありませんので、各社バラバラなんです。みんな自分のところが一番だと思ってやっていると思います。
私も株式会社グローバルテンの標準規格こそ、グローバルスタンダードというんだと思ってやっていますが、他社のやり方はあまりしらないのです。
ここで、当店のやり方を公開することによって、このブログをご覧いただいている同業の方の情報を広く集めたいと思います。

以前に書きましたがマンションでのタッセル金具の付け方の写真解説。

12月11日のブログ「マンションでのふさかけ金具の取り付け方」
10月30日のブログ「ふさかけ金具の取り付け位置」も読んでください。(変色している文字をクリックするとリンクしています)
アリゲーター1アリゲーター2アリゲター3

アリゲーター4アリゲーター5アリゲーター6

アリゲーター7

タッセル金具は基本的にはカーテンレールの端の下より少し内側につけます。マンションの場合は石膏ボードの奥は空洞になっており、下地がないため、直にビスを打つとしばらくするとゆるんで落ちます。
そのため、当店ではアリゲーター【12月11日のブログの中で変色しているアリゲーターという文字をクリックするとリンクしています。】というアンカーをつかっています。
①4ミリの下穴をあけます。
②アリゲーターを金づちで打ち込みます。
③そこにビスを打つとアリゲーターが石膏ボードの中で開いて強度が増します。
④タッセルをつけて完成。
   当店では共布タッセルの引っ掛ける部分も共布でつくっています。
   下の写真はカワシマのメーカー縫製ですが、江戸組み紐に
   なっています。
   こういったところにも当店のこだわりがあります。
⑤最後はおしぼりウエッティで巾木の上のほこりを拭いて終わりです。

(注意)業界では「ビスをもむ」というのかもしれませんが、消費者にはわかりにくいのであえて「ビスを打つ」としています。

カワシマのタッセル

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コメント

  1. 千葉同業者 より:

    一日遅れのコメントで恐縮です。

    房掛けの取り付け高さについて。
    家ではカーテンを吊り込んでから
    生地・柄・デザイン・タッセル・部屋全体のバランスを見て
    房掛けの位置を決めるようにしています。
    大抵はグローバルテンさんと同様の黄金比の比率になりますが、
    物によっては1:2位の低めの設定になるときもあります。
    お客様がいる時は確認して取り付けるようにしていますし、
    説明を求められたら黄金比の比率の話をするようにしています。
    どういう計算式で房掛けの墨位置を算出されているかとっても興味がありますが、
    決め事をしてしまうとそれに固執してしまって、
    デザインの可能性を見落としてしまう気がするので、
    ちょっとした手間ですがいちいち確認するようにしています。

    房掛けのボードアンカーについて
    おそらくアンカーを使う方法としてはこのアリゲーターが王道でしょう。
    しかしながらこのアリゲーター、発売当初は石膏ボードにも使えるとのことでしたが、
    今現在メーカーではその表示がありません。(タチカワさんの見本帳では健在ですが・・・。)
    当初アリゲーターの使用を検討しましたが、
    羽が短く共回りしてしますのでは?とか、
    もぐりこみ防止の首の部分が小さいのでどんどんもぐってしまうのでは?とかで、
    試しもせずに使用していません。
    実際どうなのでしょう?
    じゃぁ、どのようにしているかって言うと、
    これ、邪道って言われるかもしれないですけれど、
    上部のビスは墨の位置に壁面に対して垂直に取り付けます。
    下部のビスは壁面に対して約60度下方から斜めに打ちます。
    そうするとビスの頭が房掛けに到達した時点で房掛けのおしりがキュッと上がり
    きっちり付いてくれます。
    下地のないところに絵を飾るための虫ピンのようなもので留めるあの金物と同じ原理です。
    これが簡単に外れない理由は、
    下部のビスが斜めなので真っ直ぐは簡単には抜けません。
    また、ちょうど人差し指と親指で房掛けを挟み込むような力も加わるのでガタつきも出ません。
    房掛け以上の使い方をしなければ問題ないと思っています。
    5年位前からこの方法をとっていますが、外れてしまったというクレームは未だにありません。
    万が一(いや千に一かな・・・。)外れてしまっても
    壁面のビス穴が最小限の傷で済むのが良いところと思います。
    悪いところは、微妙なドライバーさばきが要求されるので、万人向けとは言えません。
    1本ビス固定の房掛けやTOSO社グレイスBのような
    ビスに強めの応力がかかるものは通用しません。
    大きな重量のあるカーテンの場合も向かないでしょう。
    重量のあるカーテンの場合は、
    HILTIのボードアンカーのもぐりこみ防止の首の部分を房掛けに隠れる巾までカットして、
    小頭のビス(ボードアンカーに使えるもの)の頭をタッチペン(車のキズ補修用)で塗装したもので
    取り付けるようにしています。

    石膏ボード粕について
    これ、床に落とすとウエットティッシュで拭くとはいえ面倒じゃありませんか?
    最近は無垢の床材のお宅が増えてますし木目に入り込んでしまうと拭き取りにくいと思います。
    ワックスをかけてきれいに使っているお客様にはあまり面白い作業ではないでしょう。
    そこで、これはお勧め。
    1.5~2リットルの角型のペットボトルの底から5cmくらいのところでカットして、それを受け皿にします。
    下穴を開ける近くの壁に養生用のテープで固定して作業をすれば、
    勢い良くビットを回転させない限りほとんど全て受け皿が拾ってくれます。
    500mlのペットボトルで底の中央にビットの足の入る穴を開ければ、天付用の粕受けも作れますよ。
    この方法、お客様のうけもいいので是非採用してみて下さい。
    少なくとも拭き取り作業よりは楽だと思います。
    注意点は、最近のエコクロスの一部は表面が非常に弱く、
    養生用のテープでも表面が軽くはがれてしまう場合があります。
    塗装壁も注意が必要です。

    ちょっと長いですが参考になればと思います。

  2. 小嶋徳昭 より:

    千葉同業者さん、ご意見ありがとうございます。
    多分、面識の無い方だと思いますが、こうして貴重な意見を述べていただけるのはほんとにうれしいです。

    タッセル金具の取り付け位置に関する黄金分割比というのは市民権をえているのでしょうか。
    大阪のメーカーの営業マンに話しても誰一人知りませんでした。

    アリゲーターに関してはメーカーの説明では、4ミリの下穴をあけるとなっていますが、この穴だと空回りする危険性もあります。私共の施工担当者はふさかけ金具用のビス(2.5ミリ)で穴をあけ、開口部だけ少し大きくしてアリゲーターを打ち込むと問題がないとのことです。

    私共もアリゲーターを知る前は必殺斜め打ちといいまして同じようなことをしていました。
    同業他社の情報として初めて知りました。

    レール・金物メーカーへのお願い

    我々施工店はいろいろ苦労しながら工夫をしているのです。
    ぜひ、初めから斜め打ちしたらきれいにビスがおさまるようなふさかけをつくってください。
    ビス穴をななめにするだけでいいと思います。
    ブログからできた商品ということで、提案者の名前をとって「こじんまりふさかけ」としておいてね。

    石膏ボードのカスとり器のアイディアはすばらしいですね。
    早速やってみます。養生テープを壁にはると、1回でなん窓ぐらいもつもんなんでしょか。

    ほんとにありがとうございます。

    今後ともよろしくお願いします。小嶋徳昭

  3. 千葉同業者 より:

    お忙しいのに返信ありがとうございます。

    アリゲーター、早速使ってみます。
    下穴を開けるのがビスならばGLのダンゴに当たっても判断は楽ですものね。

    養生テープは粘着面にカスがつかなければ2~3窓は使えます。
    布のガムテープならもうちょっと長いこと使えるでしょうか。
    紙のガムテープははがれなくなってしまうときがあるのでお勧め出来ません。
    防汚クロスのようにくっつきにくい場合は、
    手で支えてあげないとうっかり落として大惨事になりますのでご注意を。

    実は私、小嶋さんとはお会いしたことがあります。
    コメントを書くときに名前を伏せるのはフェアじゃないかなと思いましたが、
    人んちの庭に看板を立ててしまうようでは
    このブログに参加する意義がなくなってしまいますし、
    家の法人名もあまり記憶がないんじゃないかと思い、
    このような書き方をしております。
    直接メールをすることがあれば、ちゃんと身の程を明らかにします。
    ブログの参加はこの形にさせてください。

    では。

  4. 小嶋徳昭 より:

    コメントありがとうございます。
    お会いしたことがある方ですか。たいへん失礼しました。
    こういう形でいいので、いろいろと意見をいっていただければうれしいし、勉強にもなります。
    今後ともよろしくお願いします。小嶋徳昭

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