最近、立て続けに「調光式ロールスクリーン」の輪シミの相談がありました。
調光式ロールスクリーンとは、タチカワの「ロールスクリーンデュオレ」、
トーソーの「調光ロールスクリーンビジック」です。
窓装飾プランナーのテキストではこれらを「調光式ロールスクリーン」と
記載されてます。
私自身はFUGAのような商品を「調光スクリーン」といっています。
これらは総称して「調光式ロールスクリーン」となるんでしょう。
今回、シミの相談があったのはデュオレ、ビジックタイプの
「昇降式調光型スクリーン」です。
商品はトーソーのビジックデコラ
シミがついたので取り替えたいということで同じものと交換しました。
シミのついたのは持ち帰り実験に使いました。
この件以外にも、ベランダで水を撒いたら水が散ってシミになり取れないとか、
レース部分の耳がほつれてきた、ボトムバーのところが裂けてきた、
などの相談がありました。
この商品は、私自身があまりおすすめしていないので当店では販売実績が
けっして多くはないのですが、ネットで調べてみると人気があるようです。
この商品は、水に濡れただけで輪ジミができます。
トーソーとタチカワの取り扱い説明書にも書いてあるのです。
上の画像はトーソーのビジックデコラに入っていた説明書で
お手入れの方法は
●日頃のお手入れはハタキやハンドモップ等でほこりを落としてください
●水拭きや水のかかる場所でのご使用は、スクリーンが変色する場合が
ありますので避けてください。
下はタチカワのホームページから取ったデュオレの取り扱い説明書の
お手入れのしかたです。(画像をクリックすると拡大します。)
●生地が汚れた、シミ、しわがついた時は
生地の特性上、水拭きや、洗濯、アイロンがけをすることができません。
はたきやハンドモップで汚れが落ちない場合は、生地の交換が必要になります。
ほとんどの人は取り扱い説明書に書いてある細かいことなど
覚えておられないと思いますが、両社ともはっきりと水拭きはダメです、
と書いてあります。
生地に特殊な樹脂加工がされているため、水に濡れるだけで輪ジミができます。
窓を開けていて、雨にかかったというだけで輪ジミになり、
拭いてもきれいにとれません。
普通のロールスクリーンにはウォシャブルタイプというのがあり、
水洗いもOKですし、取り替え生地は現場で簡単にできます。
プリーツスクリーンは洗うことはできませんが、生地の取り替えは
現場で簡単にできます。
タチカワの説明書には、生地の交換が必要ですと書いてあるのですが、
ロールスクリーンのように現場で簡単に変えられるものではなく、
工場に送り返さなければなりません。
納期と費用がけっこうかかります。
実験をしました。
水をかけました。
輪ジミができました。
これを取ろうとして濡れタオルで拭いてみたら輪ジミが広がりました
裏側もきれいになりません。
この調光式ロールスクリーンは、汚れやシミがついた場合はきれいに
することができません。
新しくするしかないのです。
メーカーの説明書にもそのように書いてありますので気をつけてください。
今日の話は役にたちましたか?
/ /
/
–
–
–
–
このブログのトップ