今朝、得意先から「お客様からの指摘で生地が途中で継いでいる形になって
います。販売店としては通常の納まりですか。」というメールが入っていました。
また、ポータブルサイトから営業電話があって、会話の中で「オーダーカーテンって
サイズがオーダーできるということですか」というのがありました。
私は、この業界にどっぷりつかっていますので、上記の問い合わせなんかは
「そんなの普通じゃん」と思ってしまうのですが、カーテンをオーダーする
人がまだまだ少ないのかエンドユーザーがそうした疑問を持っておられることに
きちんと説明をしていかなければならないと思いました。
オーダーカーテンは一般的に幅継ぎが入ります。
カーテン用の生地の幅は150㎝か100㎝が多くて、2倍使いで
幅200㎝の両開きのカーテンを作るとします。
これだと片開き100㎝幅のカーテンが2枚になります。
片開き100㎝の2倍使いだと、計算上はヨコに200㎝の生地が必要で
100㎝幅の生地ならば2枚幅継ぎをしなければなりません。
150㎝幅の生地ならば1枚と半分幅継ぎをしなければならないのです。
上の絵でいうとタテ使いの生地のことです。
ホームページはこちら
当店店内の展示サンプルでも幅継ぎしたものを用意しています。
150㎝幅のレース生地ですが、敢えて説明するために幅継ぎサンプルを
つくっています。
左のサンプルは巾継ぎが入りません。
これは、300㎝幅で横に使う商品なんです。
特にレースに関しては、ヨコ使いの商品も多くて、商品ごとに
幅継ぎが入るか否かの説明をしています。
そうすると、多くの人が幅継ぎの入らない商品がいいといわれます。
幅継ぎが入ると安物みたいに思われて、既製カーテンみたいだと
いわれるのですが、既製カーテンこそ幅継ぎが入らないものが
たくさん販売されているのです。
既製カーテンの袋物は片開き100㎝幅の2枚セットで1間(いっけん)の窓用と
いうのが多いのです。
これは150㎝幅の生地を1,5倍使いにして100㎝幅のカーテンを作っています。
そのため、この2セットは巾継ぎが入っていません。
オーダーは一般的に幅継ぎが入ります。
ご存じですか?
超高級のオーダースーツでも幅継ぎがはいるんですよ。
背中のど真ん中で継いでいます。
中には、背中分を1枚でとるという方法もありますが、、、、
レースは巾継ぎが入ると室内側からみえるので嫌がる人も多いのですが、
ドレープ(厚手)のカーテンはほとんど幅継ぎが入ります。
これは室内からはみえにくいのであまり気にされません。
それでもドレープ(厚手)も幅継ぎが入るのが嫌という人も
おられます。
幅の大きな窓ならば、幅継ぎの無いカーテンはウエーブもきれいにでますので
なかなかいいのですが、国内メーカーの商品ではほとんどないのです。
織機はあっても、保管しておくのがたいへんだからです。
当店ではタイのパサヤの生地で幅継ぎのないドレープ(厚手)カーテンも
たくさん展示しています。
展示サンプルはほとんどが幅50㎝ぐらいでつくっていますので幅継ぎは
ないのですが、190㎝幅のプレーンシェードには幅継ぎ無しの商品を使って
います。
充電式の電動プレーンシェードです。
(コンセントがなくてもリモコン操作で動きます。)
150㎝幅の生地ならば、真ん中で幅継ぎをするのが一般的ですが、
この商品は巾継ぎがありません。
今日の話は役にたちましたか?
/ /
/
このブログのトップ