神戸市のエンドユーザーから電磁波シールドカーテンについて問い合わせ見積依頼が
ありました。
当店では電磁波シールドカーテンについて3回ほど納品していてブログに書いて
いますので、いろんなところから問い合わせが多いのです。
しかし、けっこう高い商品なので見積もりをするとその後音沙汰がないケースが
ほとんどです。
今回も1窓でだいたい125000円ぐらいだったのですが、即OKだったので
計測器を持ってお伺いしました。
電磁波の問題は、以前にもブログ(左欄のカテゴリー「電磁波防止カーテン」)に
書いていますが、海外では健康被害についてかなり問題にされているところもありますが、
日本ではまったく問題になっていません。
電磁波といっても発生するものはいろいろありまして、何をシールドするのかによって
対策も違ってきます。
shield – 「盾」「守ってくれる遮蔽物」「保護物」などを意味する英単語。
今、我々の関係するところでは一番問題になっているのは、携帯(スマホ)の電波基地局です。
これが近くにあるとすごい量の高周波の電磁波がでます。
今回お伺いしたエンドユーザーの方は、整体師の方が来られた時に
測定器で測ったらご主人の部屋の電磁波がすごいと言われたので、ネットで
検索をして、電磁波シールドカーテンを探して当店にたどり着いたようです。
体調と電磁波の関係については私は詳しくはわかりません。
電磁波測定器を持っていきました。
行く前に当店の店先で測りました。
電波強度は57.2mV/m(ミリボルト・パー・メートル)でした。
200mV/m以内ならばまったく問題のない範囲だと言われています。
測定したのは、神戸の山手のタワーマンションです。
ご主人の寝室で、窓際で外からの電磁波だけを測定できる設定で測ってみました。
65.6mV/mでまったく問題のない数字でした。
これを3方向の電磁波を測定できるように切り替えて室内で測ってみました。
602.2mV/mでけっこう高いのです。
でも、外からの電磁波の影響ではなさそうなのです。
リビングでも計測してみました。
寝室と同じ東側の向きの窓で、外側からの方向だけ測る設定で測ってみました。
持って行ったレースの電磁波シールドカーテンのカットサンプルを窓に貼って
測定しました。
74.9mV/mで。少し軽減しました。カットサンプルを貼っただけなので
電波はじゃじゃ漏れで大きな効果はありません。
リビングで3方向測定できるように切り替えると、数値は600〜700mV/mになり、
海側の南側だけを向けるとこちらの数値が異常に高かったのです。
どうやら、海側からの電磁波や室内にあるタブレットの端末やパソコンの無線LAN等の
高周波が原因と思われます。
カーテン屋の立場からいうと、御主人の寝室の窓に電磁波シールドカーテンを
取り付ければ軽減はしますが、室内の電磁波をシールドすることはできないと思います。
そのようにお伝えすると、注文は見送りとなりました。
最近では、神戸市灘区で神戸製鋼の跡地から関西電力が地下送電線を引っぱろうとして、
そこから発生する電磁波を問題とする反対運動が起こっていて、11000名の署名を出したことがニュースになっていました。
マスコミは電磁波の問題より、関西電力が署名者に対して個別訪問で
説明しまわっていることによる個人情報が漏れていることを大きく問題としていました。
この送電線からでる電磁波は低周波で、カーテンでどうこうできるような問題では
ないのです。
帰社して、事務所で測定器で遊んでいたら、事務所内の電磁波は300〜400mV/mで少し
高いのです。
原因はなにかと考えたら室内に無線LANのルーターを置いているのです。
ちなみにルーターのそばで電磁波を測定したら
2649mV/mでした。
やばい
その上にレース地の電磁波シールドカーテンをかけてみました。
559.2mV/mに軽減しました。
机のあるところでは150〜250mV/m前後になりました。
電磁波シールドカーテンを覆いかぶせても無線LANとしての機能は問題ありませんでした。
私なんかは、いつもスマホを胸ポケットにいれていますので、電磁波が人体に影響があると
すれば、これも問題なんです。
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