お客様のところにカーテンの吊りこみにいったら、お客さんが知人と
お話をされていて、背後から「ふさかけ金具の取り付ける高さって
決まっているんだって」というのが聞こえるのです。
お客様は私のブログをよく読んでいただいている方で、何度も書いている
「ふさかけ金具の取り付ける位置」をご存じだったのです。
実は、私が11年8か月ブログを書いている中で、「ふさかけ金具の取り付け
位置」に関するアクセスが一番多いのです。
これは他に書いている人が少ないからだけです。
詳しくは4行上の色の変わった文字をクリックしていただければ別の
ブログに飛びます。
もう一度簡単に書いておきますと掃出しの窓は黄金分割比を元にタッセルと
カーテンが触れる位置が床から1:1.618の比率のところにくるように
ふさかけ金具をつけることがいいとしています。
腰窓は、白銀率を元にカーテンの裾から1:1.414の
比率のところにタッセルとカーテンがふれるような位置にふさかけ金具を
つけるのがいいとしています。
お客様のところにつけた施工例
一応計算をして、タッセルとカーテンが触れる位置が下から
1:1,618の比率になるようにふさかけ金具をつけました。
これはインテリア業界では認知されておらず、私が言っているだけです。
でも、私のブログをみたエンドユーザーの方が、この意見に賛同して
いただいて多くの方がリンクを貼って紹介していただき拡散されています。
インテリア業界では、昨年からレール業界では圧倒的なシェアの
あるトーソーがレールの見本帳(p479)に「カーテンを美しくつるために」
ということで、ふさかけの取り付け位置を数字で明確にしました。
そのブログはこちらをご覧ください。
ロープタッセルの場合は、ロープの下端がカーテンの丈の下から3分の1
程度のところと書いています。
上の画像はクリックすると別のページに飛びまして、そこでもう一度
クリックすると拡大します。
画質が落ちていますが写真だけ拡大します。
トーソーはタッセルがカーテンと触れる位置は1:2のところと
言っています。
私は1:1618のところと言っています。
私の方がトーソーより少し高いのです。
このトーソーのカタログに載っている写真をみるとけっこうバランスが
取れていて、1;2の比率でもいいのかと思って、実際の写真に定規を
あてて測ってみたのです。
そうすると、全長が4㎝あり、1/3と書かれているところまでは下から
1,5㎝で、その上が2.5㎝でした。
そうなると
比率は 1:1.66なのです。
トーソー、これはずっこいぞ。
文章では1:2の比率がいいと書きながら、実際は1:1.66の
写真を載せるなんって。
これなら、私が言っている黄金分割比の1:1.616に近いやん。
それぞれの考え方がありますので、1/3のところにつけるということが
正解とか間違いとかじゃなくて、1/3(1:2)を主張するならば、
その写真をカタログに載せてもらいたいものです。
カーテン業界のバイブルと言われている「窓装飾プランナーBOOK」には
この問題に関しては一切触れられていません。
当社の得意先である住宅メーカーは、ふさかけ金具の取り付け位置は
マニュアル化されていまして、215㎝の丈のカーテンを掃出し窓に
取り付ける時は、床から100㎝のところにふさかけ金具を
つけなさいとなっています。
共布タッセルの場合は、ふさかけ金具の位置からカーテンの触れる位置は
15㎝ぐらい下がります。
このケースの場合は、カーテンと触れる位置はカーテンの裾から85㎝
前後になります。
黄金分割比でいくと、215㎝を2.618で割ることになり、82㎝になります。
これも私の考え方と近いのです。
実のところ、共布タッセルの長さも業界規格はありませんし、房つき
タッセルによっても違いますし、カーテンの巾によってもタッセルの垂れ具合が
違ってきます。
理論的には、こんなことを書いていますが、実際のところは窓ごとに
計算してやっているわけではなく、感覚的にいうと、カーテンの半分の
ところより、少し下にふさかけ金具をつけています。
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