住宅版エコポイントの概要が発表されました。
来年中に新築でエコ住宅を建てるかエコリフォームをすれば内容によってポイントが与えられて、1ポイント1円でエコ商品と交換できるというものです。
新築で30万円分、リフォームで15万円分が返ってくることになります。
対象となるのは、二重窓のほか、外壁や屋根・天井、床の断熱改修工事が主です。
この制度によって、多少なりとも家を建てようという人が増えたり、リフォームしようという人がふえれば景気の刺激策にはなるのです。
しかし、サッシを二重にするとか、床の断熱改修はエコポイントの対象になるようなのですが、遮熱効果のあるカーテンやブラインドは今のところ対象となっていないようなのです。
たぶん、霞が関のお役人さんは、カーテンをかえることによって遮熱効果をあげることができるなんてご存じないんだと思います。
もっと業界あげてアピールしないとダメですね。
日本インテリアファブリックス協会は業界のためにもっと政治的な活動もしないといつまでも認知されない業界になってしまいますよ。
頼みますよ。
さて、本題です。
レールに引っかけるカーテンフックは,最近では樹脂製のアジャスターフックが主流です。
これは、洗濯をしたら多少縮む中での調整や、現場に取り付けに行った時の長さの微調整に便利はいいのですが、お客様の中には昔の金属フックの方がいいという方もおられます。
これが90ミリの金属フック
今日、取り付けたお客さまも実測に行った時にそのようにおっしゃっていたので金属フックにさせていただきました。
お客様がおっしゃるには、樹脂製のアジャスターフックは、洗濯するため取り外す時に「とてもはずしにくいから嫌いなの」とのことです。
それに、「レースはほとんど縮まないんだから丈をアジャストする必要はないでしょ」とのことです。
なるほど。
吊ってあったドレープをみると、セルコン(現川島織物セルコン)のメーカー縫製のアジャスターフックがついているのです。これは今も川島織物セルコンがスリムフィットフックという名前でメーカー縫製で使っています。
たしかにこのフックは一般消費者なら説明書をみないとどうやってはずせばいいのかわからないのです。
とりはずしが結構じゃまくさいのです。
大阪店でもこのフックがついたままの現物を持ち込まれ、「これはどうやってはずすのですか」といって来られた方がありました。実は初めは私もよくわかりませんでした。
こちらのお客様は、このセルコンのフックアレルギーになっておられて、絶対に昔のフック(金属フックのこと)がいい!とおっしゃっておられました。
これからカーテンの洗濯をされる方の為に、もし川島織物セルコンのメーカー縫製のカーテンを購入された方はこちらをご覧ください。フックのはずし方の説明です。
http://www.kawashimaselkon.co.jp/ja/curtain/what/hooks.html
私どもでも一般のお客様の現場では要望がない限り最近は使わないですが、不特定多数の人がカーテンの開閉をするような現場、たとえば公共施設の間仕切りカーテンなどにはよく金属フックを使っています。
いろんな人が乱暴に扱うとアジャスターのフックがずれたりしてカーテンの上部がでこぼこになるからです。
たとえばこんな現場。
下部には会議スペースのパーテーションがあるのですが、エアコンの効きをよくするためのカーテンを上部にとりつけました。
金属フックの方が丈夫でこわれにくいのです。
時代の流れで金属フックは今やほとんど使われなくなりました。
既製カーテンもアジャスターフックになっています。
ですから金属フックを使うと「安もん」と思われがちですが、使うところによっては金属フックの方がいいところもあります。
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