最近は我々も厳しいですが、お客さまもたいへんシビアです。
見積りをして打ち合わせをして現場実測をして、最終見積りをだしたところ、お客さんは「この窓とこの窓はお願いしますが、他のところは他社の方が安かったので他社にお願いします」とおっしゃるかたが2件続けてありました。
私が29年前にこの業界に入ったときに先輩からロールプレイングの時に教わったこととして、「この仕事はオール オア ナッティング(all or nothing」)と言われたのが強烈な印象で残っているのです。
相見積もりや競合した場合は、全部取れるか全部取られるかで半分だけもらえることはないということです。
それが、ここのところ半分だけとかちょっとだけというのがあるのです。
メカもの(ブラインドやロールスクリーン等)は、価格だけが勝負みたいになっていて少しでも安いところに行くのです。
私なんかは粋に感じて仕事をする方なので、価格でしか評価されていないと思うとあまりいい気はしないのです。
たぶん、販売する側にとっては同じような気持ちだと思います。それはお客様にとっても少し金額が安くなったとしてもけっしていいようにならないと思います。
「all or nothing」の方がすっきりします。
私どもはお互い信頼できる関係で長いお付き合いのできる商売をしたいと思っています。
さて、本題です。
「カーテンと窓周り関係質問箱」の方に、カーテンレールを外すと保管場所に困るのでレールをそのままにしてメカものをつけたいというのがありましたので、そのやり方について小さなサンプルをつくりましたので画像で説明します。
まずは質問をごらんください。
http://interior.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=12351296
カーテンボックスにレールがついている場合です。
(最近は新築マンションでもカーテンレールがついていないボックスがあり、その場合はブラインドボックスというそうです。)
その場合は、「ブラケットスペーサー」という商品をつかいます。
(写真はクリックすると拡大します。)
これは、レゴのブロックみたいな商品で、タチカワ、ニチベイ、トーソーとも商品として持っており。販売業者に「ブラケットスペーサー」といえばわかると思います。
商品は各社とも12ミリと20(22)ミリぐらいのものがあり、それを組み合わせて高さを調整できるようになっています。
これをレールの間に入れてレールより低い面をつくり、そこにブラケットをとりつけます。
レールキャップとランナー(駒)ははずして保管してください。
レールより低い位置に面をつくれば、どんなものでもがっちりととりつけることはできます。
ブラケットスペーサーは高さを調整できますので、できるだけレールの高さと同じものぐらいのを使うといいです。
写真はわかりやすくするため、12ミリのものを3枚使っているためかなり低くなっています。この場合は2枚でも大丈夫です。
このやり方は、ボックスの深さやレールの厚さの関係でレールがよく見えることもあります。
また、ボックス内にビス穴もあけることになります。
すべてに推奨するものではありません。現場をみながら判断してください。
また、商品が出来上がってから、ブラケットスペーサーを入れることはできません。高さの関係があり、掃き出し窓の場合は、この高さを計算して商品をつくらなければならないのです。
発注する前に、これを使うかどうかを決めなければなりません。
マンションでC型の薄いレールがついている時に、ブラケットスペーサーを1枚入れて使う時は、きれいにいきます。
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irodorikoubouさん、いつもコメントありがとうございます。
商売をやっているといろんなことがあり、いろんなお客様と会います。
これも、勉強でもあり楽しみでもあります。
お互い切磋琢磨してがんばりましょう。
userさま、コメントありがとうございます。
こうしたユーザーの声は大切にして、今後の課題として精進していきます。
今後ともよろしくお願いします。