無双縫製(むそうほうせい)

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無双縫製ってカーテン業界ではよく使う言葉だと思っていたら、インターネットで検索するとアスワンの縫製を説明しているものと、私のブログしか出てこなかったのです。

たぶん、固有名詞ではなく、一般名詞として通じると思いますので説明します。
「無双」の意味は?並ぶものが二つとないこと?衣服の裏と表を同じ布で仕立てること と載っていました。

カーテンの縫製では、リバーシブル仕様という裏側の3方を縫ってひっくり返して、表から見ても裏から見ても同じように見えるようにする(上部は別)のがありますが、当店の場合は、裏地をつける場合に「無双縫製」という言い方をしています。
リバーシブル仕様も無双縫製ですが、当店では分けています。)

無双縫製では裏地をつけるときに、両端は表側を3センチ裏側に回して袋縫いをして、下部は別縫製で開くようにしてます。

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縫うときの写真があれば分かりやすいのですが、上の左側の写真は裏からみたところで、白っぽい裏地がついています。赤い点線は模様です。右の写真は端の耳の部分を膨らませてます。耳の部分はミシンで上からたたかないで袋になっています。
これが無双縫製です。
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CIMG0061フィスバのFamoso801という生地で、綿100%なので、裏地は五洋インテックスの白の綿100%のものをつけています。

表の生地が綿100%の場合は裏地をつけることをオススメします。綿は日焼けに弱くて、吊っているだけで縮む場合もあります。
生地が着いたらすぐに裁ち切って3日間ほど、何もしないでつるしておいてそれから縫製をします。

綿の生地は両端は無双縫製がオススメです。本縫いでミシンでたたくと、生地が縮んだりすると糸の縫い目のところがカーテン屋のオヤジみたいになるんです

ちゃうちゃう、ヒゲがはえたようになるんです。

高級仕様の縫製では裏地付きは無双縫製でされていると思います。ローラアシュレイの縫製もそうでした。参考ブログ

私のブログで、綿100%の生地は吊っているだけで縮む場合があると書いたのを読んでいただいていたお客さまなので、カウンターの上ギリギリぐらいにつくっています。

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ここで、フィスバ縫製でもできない技を1つ。
タッセルには右用、左用があるのです。こちらのブログを先に読んでください。

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上の写真は下のタッセルが左用で上のタッセルが右用です。

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左用のタッセルを左につけると、どのようにつけても赤のラインが前にくるようになっています。
これは弓型タッセル(サンゲツではブーメランタッセルといってますが誰も知らないと思います)で、裏と表の生地を別々に縫い合わせているからできるのです。

一般的には舟型タッセルで、上部が袋になっていて、柄の位置が真裏にきます。この場合は赤のラインがその裏にきますが、弓型タッセルでは裏側に対称の位置に持ってきています。


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コメント

  1. 高柳 より:

    先日はご馳走していただきありがとうございました。
    いつもこちらの都合で勝手に押しかけるにもかかわらず、快く迎えていただき大変ありがたく思っております。
    上記URLが話していた動画です。ご高覧くださいませ。
    YouTubeにでもアップすれば手間もかからないのですが、世間で広く見ていただくほどの映像も撮れなかったものですので、、、、、

  2. 高柳 より:

    すいません。
    URLが抜け落ちてしまいました。
    http://www.ubugi-ya.co.jp/yuta/eclipse.html

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