そんなに効果が期待できない遮熱ブラインド

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今日の大阪市内は、ときどき激しい雨でした。
なにやら、近畿地方の梅雨明けは8月に持ち越すとやら。
なんかじめじめして嫌ですね。
九州、中国地方で大雨の被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

そんなことはつゆ知らず、
5月にタチカワが遮熱ブラインドを出してから、、業者も本腰でその存在を訴えるようになりました。そのずっと前からトーソーは遮熱スラット(ブラインド)をだしていたのですが、あまりPRされていませんでした。

今週ニチベイが遮熱スラットブラインドを出してから、ブラインド業界も熱くなってきていますが、それを遮熱する話です。

ニチベイ遮熱ブラインド

上のデータはニチベイのカタログに載っていたものです。データをクリックすれば拡大して読めます。
このデータは、遮熱スラットと一般スラットブラインドの表面温度とブラインド付近の体感温度比較グラフです。

このグラフによると、グレイ系のスラットで、表面温度が一般のスラットで49.4℃、遮熱スラットで46℃の時に、ブラインドから10㎝離れたところでは一般のスラットと遮熱スラットでは、温度差が1℃だというのです。

確かに効果がありますが、それが100センチ離れると、いわゆる1m室内側では0.3℃の差だというのです。ホワイト系のスラットでは1m離れるとほとんど温度差はないのです。

こういう資料がほしいのです。
グレイ系のスラットならば、窓から1m離れたところで、遮熱スラットと一般のスラットでは0.3℃の差だということです。もっと離れるとその差はもっと小さくなると思います。

こんなもんなんです。

この0.3℃地球の温度を下げるために世界の研究者が血眼になっているのも事実です。

ニチベイ、よくぞこのシュミレーションを出してくれました。

タチカワのカタログをみていると、ブラインドの表面温度が、遮熱コート(ブラインド)と一般のブラインドでは、その差3.7℃あることが強調されており、遮熱コート(ブラインド)にしたらすごく効果があるように誤解させるのです。

しかし、この資料はよくないです。

ニチベイ

これも、ニチベイの遮熱スラットの資料です。クリックすると拡大します。
夏期4か月で電気代が6893円お得とのこと。
これは、小さな部屋に窓を3つつくって、何もつけていないときと遮熱ブラインドを付けた時のシュミレーションでのことです。

タチカワやトーソーのデータは一般ブラインドから遮熱ブラインドにした時の差で表示しています。タチカワはベージュ系で320円、トーソーは117円お得となっています。

川島織物セルコンのAクラスの遮熱レースで一般的なボイル(うすいレース)に比べて883円お得となっています。

この数値もニチベイ、川島織物セルコン、それに鈴寅なんかも金額に換算条件として電気代を22円ぐらい(カワシマ、鈴寅は22円、ニチベイは22.86円)で計算していますが、タチカワは25.7円で計算しています。
タチカワは計算値からして1割はアップするようになっていますし、各社とも自社に有利な数字を掲載しているため、ウソじゃないと思うけど簡単にメーカーのデータは信じられません。

ニチベイは何もつけていない時との比較で、他社は普通のものをつけている時との比較になっています。

ホワイト系のスラットでは、ブラインドから1m離れたところでは遮熱スラット(ブラインド)もふつうのスラット(ブラインド)もほとんど効果はかわりませんが、遮熱スラットをとりつけるとひと夏で6893円もお得というのはいかがなものでしょうか?

そしたら、遮熱スラット(ブラインド)はどのようなときにすすめればいいのか?

25ミリ幅しかありませんが、ブラインドを選ぶ時に色が100色以上(タチカワは287色)あって、色に悩まれた時に遮熱スラットをすすめるといいと思います。
価格は同じでプラスアルファの効果があり、色が20色ぐらいしかないので、選択肢が狭くなり早く決まります。

ブラインドメーカーさん、こんなもんでどうやろか?

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 織物研究会 

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