私は取り付け時にはあまり現場には行かないのですが、吊り替えやカーテンクリーニングの時は好んで行きます。他店のやり方やメーカー縫製をどのようになっているのか勉強するためです。
先日、住宅メーカーのモデルルームでダブルシェードの前幕だけを交換するというのがありました。そのカーテンは当店ではなく他社が取り付けたものです。
他社の自社縫製で、プレーンシェードにリング付きテープを縫い付けるのですが、それを上からピッチを揃えて縫い付けてありましたので、当店のやり方や、下からリングテープを縫い付ける川島織物セルコン、トーソーとの違いを説明したいと思います。
上の写真の左は上からリング付きテープを縫い付けています。
真ん中の写真は川島織物セルコンのメーカー縫製で、下からリング付きテープを縫い付けています。
右の写真は当店の自社縫製で、リングは均等ピッチです。
シェードの丈はすべて140㎝で同じです。違いがわかるでしょうか。
今まで、ブログで川島織物セルコンと当店の縫製の違いについては書いてきました。(参考ブログ)
今回は、上からリング付きテープを縫い付けているいい事例がありましたので説明します。
タチカワはシェードの縫製はこのやり方です。(参考ブログ)
リング付きテープを上から縫い付ける方法(タチカワ方式)
すべての写真はクリックすると拡大します。小さい写真は拡大してみて下さい。
こちらの縫製はタチカワのメーカー縫製ではありません。リングピッチは25㎝のものを使われており、シェードの丈の上からリング付きテープを縫い付けてあります。そのため、リングは上から25㎝で等間隔になっており、下は15㎝あまります。
本来ならば、一番下にリングを縫い付けなければならないと思うのですが、こちらは縫ってありませんでした。(タチカワは一番下にリングが縫いつけてある。)
シェードを上げると、上から等間隔のため見た目きれいな仕上がりになります。
最近、自社縫製でシェードを作っておられるところは、このようなやり方が増えてきています。
リング付きテープを下から縫い付ける方法(川島織物セルコン・トーソー方式)
川島織物セルコンは20㎝ピッチのリング付きテープを下から縫い付けていますので、上の部分が15㎝(下はバー袋の上の所からぬいいているため5㎝上の位置からスタートしています。)
日本一縫製にこだわっている川島織物セルコンのことですから、何か意図することがあるんだと思います。最後は元気でピンとありたいという川島織物セルコンの思いが伝わってくる縫製です。
トーソーも下から20㎝のリング付きテープを縫っていくやり方ですが、トーソーは一番上のリングにコードを通さなくて、最後のウエーブが一番大きくてダラッとなります。
確認はできていませんが、川島織物セルコンも最近はトーソーと同じように一番上のリングを外してダラッとなるやり方に変えたのかもしれません。いずれにしてもリング付きテープは下から縫っています。
当店は均等ピッチ
当店は手間暇かけて、リングを1つ1つとりつけていますので、この場合は26.5㎝の均等ピッチにして開けた時に同じ大きさのウエーブになるようにしています。(参考ブログ)
プレーンシェード1つとっても縫製のやり方はいろいろありましてみた感じも違ってきます。
各社ともコストを考えながら一番いいと思う縫製をしています。オーダーはどこでやってもみな同じではありません。
皆さまはプレーンシェードのリング付きテープを上から縫うタチカワ方式と、下から縫う川島織物セルコン・トーソー方式のどちらが好きですか
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