先日、クリエーションバウマンのサマールDO258を納品したところ、生地が凸凹した感じになっているというクレームがつきました。
この商品はポリエステル100%で、1.5倍使い1つ山仕様での納品で、当店ではポリエステル100%の場合、無料でプリーツがきれいにでる加工の簡易型形態安定加工をしています。
この商品にも、簡易型形態安定加工をして納品しましたが、梱包し、運送する上での折りジワが少しついていたため、現場でスチーマーで折りジワにスチームを当ててシワを取りました。こういうことは私共ではよくやっており、今まで一度も問題になったことはないのですが、シワはきれいにとれているのですが、生地が一部ほんのわずか凸凹になっているのです。これにクレームがつきました。
私が見た限りでは、経糸の一部が縮んでいるのですが、この日はしばらく様子をみるとということで納めたのです。そうしたら1ヵ月後にメールが来まして、
「その後状況を見ておりますが、日を追って悪化しております。特に、エンボス状というか、糸がつったような箇所が大変目立ちます。バウマンへ直接問い合わせたところ、カーテン本体はポリエステル100%であり、なにも加工しない状態では本来発生せず、高温でアイロン等による加工を行うと中の糸が縮んでしまい、このような症状になることが考えられるという回答を得ました。そもそも加工の段階に問題があったのではないかと考えております。我々はカーテンに対するプロフェッショナルとしての仕事を期待して御社へ相談し、発注・納品をお願いしたつもりです。それだけに、この仕上がりの酷さ(悪化している現状)は、どうしても納得できません。
本件につき、小嶋様のお考えをお聞かせ願えますか。」
確かに、当社の加工所ではアイロンもかけましたし、熱風による簡易型の形態安定加工もしました。現場でスチームも当てました。
しかし、当社の加工所はこの道30年で、バウマンは何も加工しなければ何もおこらないとおっしゃいますが、送られてきた生地に仕上げにスチームアイロンも当てず出荷するということはあり得ないのです。
逆の立場ならば、お客様のおっしゃることもわかりますので、当社の負担で一から作り直すことにしました。2回目は簡易型形態安定加工もスチームアイロンもなしにし、シワのところだけ、スチームなしで軽くアイロンがけをして、折りジワにならないように、紙菅にまいて配送して納品してきました。簡易型形態安定加工をしていなかったので、ウエーブはまばらでしたが、生地の凸凹はなかったのでご了解いただきました。
左の写真は1回目納品の簡易型形態安定加工をしたもの。
右の写真は2回目の納品で簡易型形態安定加工をしていないもの。
2回目取り寄せた生地の残布で、実験しました。
家庭用のコードレスアイロンで中温で生地にあてたところ、瞬間的に一部の経糸だけが縮みました。専門家にきたところ、やはり糸に問題があるようです。
クリーエーションバウマンに実験の生地を渡して、クレーム状況を申し入れたところ、「すみません」とのことでした。
これじゃ、クルシエイション パーマン じゃんか~
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