形状記憶加工と形態安定加工①

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今、はやりのものとして、カーテンに美しいプリーツを出すやり方で形状記憶(形態安定)というのがあります。やり方としましては、ポリエステルの熱塑性を利用して形状を安定させるもので、真空釜を使って加工をしたり、吊った状態で熱や蒸気をかけるものなど様々なやり方があります。


メーカーによってもやり方も違いまして、呼び方も違います。我々販売する側も混乱しております。


今は一般的なブランドメーカーはなんらかの形でこのような加工をしていますが、浸透してきたのはここ1~2年の話です。最初に出したのはセルコン(現川島織物セルコン)のファンタスプリーツで15~16年前だと思います。ひじょうにきれいな仕上がりで熱烈なファンはたくさんいたのですが、セルコンの営業力では広く一般に浸透しなかったのです。その後、川島織物(現川島織物セルコン)が6年程前に「ナチュラルウエービー」という名で出し、その頃から広がっていきました。ですから川島織物セルコンはこれはお家芸で、今は5つの呼び方があります。


私共は、川島織物が出した直後に、メーカーに頼らず独自にこの加工を始めました。サンゲツの「パーマネントプリーツ」より早くから始めていました。これらは真空の状態にして加工をするやり方ですが、その後、川島織物が簡易型に形態を安定させる「ソフトウエーブ」加工を出してきました。当店も独自で1年半前からこれを標準仕様(一部リーズナブル商品を除く)として取り組んできました。


私共は一業者の立場ですが、比較的早くから取り組んできていまして、もっとユーザーに浸透させたいと思っています。


そこで、数回に渡ってこの加工について書いていきたいと思っています。


 


そのための一般名詞ですが、これも各社バラバラなんです。だからNHKでも取り上げてくれないのです。


今のカーテン業界では、真空釜を使って加工をするのを「形状記憶」後から簡易型でするのを「形態安定」という流れがあったのですが、本家の川島織物セルコンが、フィーロという見本帳から一般名詞として真空釜を使うのも『形態安定性に優れた加工」という表現を使ってきているのです。


これは形状記憶と言うのは、あくまで素材(原子レベル含む)としての、完全なる形状復帰を指す物と解釈しているからです。また、繊維業界(とくにアパレル)では、以前は形状記憶と表現していましたが、消費者から誇大広告ではないかとの指摘により、現在ではほとんど形態安定という表現を使用しているとの報告があり、この事実も鑑み、形状記憶と言う表現は不適切ではないかと判断し、「形態安定」という表現を採用しているのです・。


これは正しい。私もそう思います。


当店でも、ずっと真空釜を使った加工を「形態安定加工」とし、後から簡易型にするのを「簡易型形態安定加工」と呼んでいました。ところがKYR(注)の私は業界の流れを読んでこの夏に真空釜を使う加工を「形状記憶」という呼称にすべて変えてしまったのです。あとからする加工はそのまま「簡易型形態安定加工」としています。


そこで、メーカーに対して下のアンケート用紙を送りました。


各社の呼び方とそれに対する一般名詞を真空釜でする場合と、後から簡易型にする場合を問うてます。また、金額、特長などもです。


アンケート送付先 アスワン、川島織物セルコン、キロニー,五洋インテックス、サンゲツ、シンコール,住江織物、東リ、フジエテキスタイル、リリカラ


この結果は皆様にご報告いたします。


 



注)KYRとは、今流行りの空気が読めないことをKYといいますが、空気が読めるのをKYRといいます。


 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です

 


この件については下記のページも参考にしてください。

 


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