インテリア業界では常識でも消費者にとって疑問なこと(3)

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明日は彼岸の中日
昨日は阪神タイガースは優勝悲願の中日に勝ってマジック6


当店にご来店いただきまして、形態安定加工の2倍使いリターン仕様のご注文をいただき、その晩、疑問なこととしてメールいただいた内容です。それに対して私の回答は『続きを読む』をクリックしてください。


本日、御社夙川店で、カーテンを二組購入させていただきました、**と申します。

出来上がりを楽しみにしております。

一点だけ、家に帰ってからもどうもよく分からない点がありますので、ご質問させていただきます。

 

LDK用のカーテン2点、レール固定フック間隔①182cmと②165cmの同柄を購入しました。共に両開きです。

①のカーテンについて、

二倍使い、反物の巾が1巾=98.6cmでドレープのリターン仕様をお願いしたので、巾が約202cm必要とのことで、5巾必要とのことでした。何とか4巾で出来ないかとお聞きしたところ、山と山の間隔が広くなる、山の数が通常より少なくなる、三ッ山の高さが低くなる等少し見栄えが悪くなるが出来なくはない、とのことでした。5巾なら通常通り出来るとのことでした。4巾か5巾か悩んだ末、5巾でお願いしたのですが、その場合、どのような継ぎ方になるのかが気になります。例えば、両開きの片側が、A(98.6+98.6+20)cmとかになると、不恰好な気がするのです。B(49.3+98.6+70)cmのようになるのでしょうか? しかしながら、「50cm位は残るからクッションでも作れますよ」とのことだったので、そのつもりでしたが、Bなら細い切れ端が2つ残るので、クッションが作れない気がします。

又、例えばAとすると、②のカーテンの切れ端を①に使ったら丁度良いような気がします。

私は理系の人間なので、単純に足し引きで考えてしまいます。多分、製造工程等の関係で、上記のような理屈にはならないのだと思うのですが、例えば、①について、2倍使いが無理でも1.9倍使いで4巾のほうが、継ぎ目が少なく綺麗なのではないかと思ってしまいます。しかしながら、多分私の考えの至らない点があるのだと思いますので、ご教授宜しくお願いします。

 

大磯様に担当していただき、丁寧な対応、大変感謝しております。

 

夙川店が、水曜日は定休日ですので、少しでも早い方が良いかと思い、ご連絡させていただきました。

もう、製作にかかられておられるかも知れません。その場合は、クッションの事は考えず、ベストなカーテンを宜しくお願いいたします。

 
















それに対して私がメールした内容です。(そのまま)


カーテン夢工房の小嶋です。

 

この度は、カーテンをお買い上げいただきましてありがとうございます。

また、メールでお問合せいただきましてありがとうございます。

 

早速ですが、お問い合わせの件でご連絡させていただきます。

 

まず、製作サイズとしましては5%ぐらいゆとりをもたせますので、

①でw192センチ②でw174センチぐらいで製作します。

このサイズは端のヒダ山からもう片方のヒダ山までのサイズでリターン部分は

含まれていません。

 

オーダーカーテンの2倍使いできれいな仕上がりとしては私共はヒダとヒダの間隔は

12センチから13.5センチぐらいと考えております。

 

①の場合は両開きで192センチになりますので、片開きは96センチになります。

(リターン部分は含まれていません。ヒダ山からヒダ山までのサイズです)

 

この場合、きれいなサイズにしようと思えば、

96÷(12~13.5)でいくとヒダ間隔は8コでヒダ数が9コにするのが

きれいになります。

 

96÷8=12でヒダ間隔は12センチになります。

 

私共の形態安定加工の山のピッチは生地がフラットの状態で25センチに

なるものを使っていますこのため3つ山をとるために13センチ必要になってきます。

 

リターン部分はヒダ山から10センチ片方に長く伸ばしておりますので、10センチと耳の

折り返しがダブルにしますので2センチプラス2センチで14センチ必要で、

リターンをしないもう一方の方は、ヒダ山より3センチ長く伸ばし、折り返し分4センチで

7センチ必要です。

 

製作ワイドのヒダ山からヒダ山までは

ヒダ間隔が12センチで8間隔あり96センチ、ヒダ山の部分が13センチが9コで117センチ

必要です。

 

そのため、片開き1枚つくるのに、生地としては96+117+14+7で234センチの巾が

必要になります。

 

生地巾98,4センチですので片開き2.5巾(98.4+98.4+37.2)必要で、

両開きにして5巾必要になってきます。

この場合、生地の巾落とし分としては12センチ巾の分が2枚残ります。

 

 

②の場合はw174センチの両開きで片開きでw87センチになります。

この場合、ヒダ山が8コでヒダ間がが7コです。リターンをしますと208センチ

必要になってきまして、2巾と①の残り分をプラスしてちょうどになります。

 

ヒダとヒダとの間はあまり大きくしないほうがきれいと思っていますので、

今回はこのような形でつくらさせていただきたいと考えています。

きれいと思われるサイズは前述のように12~13.5センチのことを

言っています。)

 

 

①のケースでヒダ数を8コにすることもできます。

この場合は片開き96センチに対してヒダ間が7コですので

ヒダ間隔は13,7センチになります。

ヒダ間隔13.7×7=95.9

ヒダ山部分は(25-13.7)で11.3になり、これが8コで90.4センチ

生地巾としては95.9+90.4+リターン部分21で207.3で

片開き2巾ではできないのです。

 



店頭で大礒が説明したのはこの考え方です。

 

 

②のケースで同様にヒダ山を7コにすることができます。

この場合、片開き87センチでヒダ間は6コでヒダ間隔は14.5センチ

になります。

ヒダ山部分は10.5センチになります。

(14.5×6)+(10.5×7)+21=181.5センチ

この場合、足立さまがおっしゃるように、この残りを①に使うことができます。

当店ではヒダ間隔が少しあきますのであまりお勧めしていない

やり方です。

 

①のケースでヒダ数を7コにすることもできます。

この場合はヒダ間隔が16センチ

なります。

そうするとヒダ山部分は25-16=9センチになり、

3つ山をとるにはヒダ山部分として10~15センチの生地が必要と

なっており、3つ山をとることができません。2つ山になります。

 

この場合は(16×6)+(9×7)+21=180になり、片開き2巾で

両開き4巾で製作することができます。

 

このような感じなのですが、ご理解いただけたでしょうか。

 

 


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【㈱グローバルテン】 小嶋徳昭
【カーテン夢工房】

  メール :
thankyou@blog.curtainkyaku.com
  URL  :http://www.curtainkyaku.com
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