今夜はとっても月がきれいです。明日が十三夜で18日が中秋の名月です。
月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にあらねど
こんな日は早くけいろう っと。
そういえば、2年前までは今日は『敬老の日』でした。それが第3月曜日になり、今日は『老人の日』として残っているんです。
『老人の日』って誰が何をするんでしょうか。
川島織物の新しいカーテンの見本帳「アッセセリスト」が9月1日に発売になり、昨日、今日と大阪で展示説明会があり見てきました。商品の内容的にもすばらしく、従来のカワシマのイメージの商品と違って、高級ホテルのスィートルームのイメージでフジエテキスタイルが得意とするような生地がありました。
営業戦略的にもすばらしいです。カーテンのドレープ性を向上させるソフトウエーブ加工(ソフトウエーブ加工はカーテン生地の硬さや反発力による型くずれや裾の広がりを抑え、ドレープ性向上を可能にしたプリーツ加工)をレースと一部の商品を除いて標準仕様にしています。
ソフトウエーブ加工は真空窯でする形態安定加工(カワシマではナチュラルウエービーと呼んでおり、3年後にはファンタスプリーツナチュラルウエービーと言われるかもしれない加工)と違って、カーテンを吊った状態で120℃の温度をあて、ポリエステルの熱可塑性を形状に記憶させる加工で、カワシマに縫製を依頼するとこのように加工してくれます。
私が2年半前の4月1日にエイプリールフールネタとして「サンゲツがベトナムで縫製。すべて形態安定加工で縫製」ということを書いたのですが、それをサンゲツじゃなくてカワシマがやってくれたという感じです。当時、このネタがカワシマの営業会議の話題になったそうで、密かにわたしのエイプリールフールネタを研究していたのかな?その文章は下の『続きを読む』をクリックすれば読めます。
当店では独自に形態安定加工をしており、このような加工をすることによるカーテンの美しさは十二分にわかっています。価格は従来のものより、200円/㎡アップの加工代になっておりますが、これによって縫製込みでカワシマに注文するところがかなりふえると思います。
当店では独自でやりますが、カワシマの『街の業者ができないことをするメーカーのメーカーであるべき姿勢』は他のメーカーに対して圧倒的な差別化を図る戦略となるでしょう。
来年4月にセルコンと合併します。企画における汗(アッセ)にまみれた意地のすばらしい見本帳だと思います。
また、来月にはプリーツスクリーンの見本帳をだします。プリーツとロールはタチカワ、バーチカルブラインドはニチベイ、ローマンシェードはトーソーとOEMを組んで、仕入先を競い合わせてバランスをとる戦略もすばらしい。
やはり、仕入先は一社に偏らない方がいいですよね。川島織物販売さん。
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From: KOJIMA Noriaki
To:
Sent: Sunday, April 01, 2003 8:15 AM
Subject:
「カーテン屋のつぶやき・私は言いたい(胃痛い)」
小嶋です。
たいへんご無沙汰しておりますが、皆様はいかがお過ごしですか。
やっと3月も乗り切ったという感じで、今年はなぜかひじょうに忙しく、
パソコンの前に座るのも久し振りです。
私共の決算は1月で、お陰さまで3年連続増収増益で、税金を払わなければ
ならなかったのですが、そのお金がなく、結局借金して税金を払う始末です。
昨日は金策に走り回ってました。
ナンデダロウ。
なにやら米英合同軍とイラクとの戦争も長期化しそうな感じですね。
この戦争をみていると、武力より、情報力がものを言うという感じですね。
いかに的確な情報を早くつかみ、手を打つかによって制することができるか
ということを感じます。
私も平和を望むカーテン屋として何か貢献できないだろうかと
考えまして、こんなことをしました。
はぎれ(piece)と平和(peace)を英語のピースで掛けまして
店頭にカーテンのハギレを並べて
「ピース(piece =peace)を皆様に届けたい。
ご自由にお持ち帰りください。」
と書きました。
はぎれを無料にしたのですが、これをたまたま来た、いつも広告を
だしているフリーペーパーのサンケイリビング社の営業の人がみて
記事として載せてくれることになりました。
どうせ載せるなら「おシャレ(洒落)なカーテン屋」というタイトルで
うまく宣伝しておいてやというとそのように書いてくれました。
なかなかいい記事(生地)でした。
その記事が載ったのが28日で、それからお客さんが怒涛のごとく
くるのです。
でも、「夏の蛤」みたいな客ばかりで
「身腐って貝腐らん」
(見くさって、買いくさらん。)
このお客の大入りをいつも広告をだしている日本経済新聞の記者が
見て、理由を説明したところ、記事にしたいということになりまして、
予定では2日の日経の朝刊の社会面の「窓」というコラムに載るようなのです。
私の顔写真も撮って帰りましたので、ひょっとして顔も載るかもしれません。
全国版ですので、皆様も見ておいてくださいね。
ブッチャケ
先日、サンゲツの営業からメールが来まして「ソレイユ
キャンペーン目標達成ありがとうございます。」とのことでした。
サンゲツは昨年6月にソレイユを発売して以来、大幅な売上減で、
今年1月から3月まで全国的に仕掛ければ売ってくれそうな有力店を
対象に大幅な販売奨励金を出すキャンペーンをやっていました。
当店もその中の一社になっていたのですが、何ひとつ営業を
かけて来るでもなしで、私もほとんど意識しておりませんでした。
メールによりますと、達成できそうな業者は10%ぐらいとのことで、
そうとう厳しい状況のようです。
サンゲツをメインにしていた産元は機屋だけにバタバタと倒れて
いき、最後に「それ、ゆうたやろ」と言い残して去っていくそうです。
また、大阪のショールームも撤退します。
大阪の新名所である空中庭園のあるスカイビルにあっただけに
私も寂しい限りです。
空中庭園だけに地に足がつかなかったのでしょうか。
しかしながら、このまま終わるサンゲツではありません。
マーケットはひじょうに期待しております。サンゲツの株価は
ここにきてかなりあがってきました。
日経株価平均が大幅に下がる中、サンゲツは昨年6月のソレイユ
発売時より20%値上がりしております。
それは6月に発売されるサンゲツのカーテンの総合見本帳への
期待感かもしれません。
3月初めに記者発表しておりましたが、ソレイユと同じやり方で
定価を今までの半額にした見本帳です。
私のネットワークを通じましていろんな情報をかき集めると
とにかくすごいのです。
定価がメチャクチャ安いのです。感覚が狂うぐらいで他社の
見本帳の7割引ぐらいが定価のようです。
「同じテツは2度踏まない」「ソレイユの教訓を生かす」
という感じで、営業戦略も練りにねって
徹底的に消費者をみかたにする戦略のようです。
うわさによるとベトナムで縫製をするようで、形状記憶をかけられる
真空釜を4基ドイツから購入したそうです。
この大きさが4×4mで、日本にある真空釜だと170度ぐらいで、
ポリエステル素材しかできないのですが、それを解消できる
低温高速真空釜とのことです。
これならば、レーヨンも綿もできるし、掬い縫いでも糸が縮まないとの
ことで、全商品形状記憶がかけられるそうです。
これをもってサンゲツのメーカー縫製は可能なかぎり、ベトナムでやり
形状記憶をかけるそうです。
「同じテツは2度踏まない」
縫製代を低価格でするとまた、業者の反発を買い、取り扱いを
してもらえなくなるので、今回は、価格は安くしないでその分
付加価値(形状記憶)をつける戦略のようです。
通常の縫製代で、形状記憶代はとらないようで、これを
標準仕様にするようです。
ベトナムの縫製でのスタートは総合見本帖の発売には
間に合わないようで、夏以降のスタートのようです。
納期はわかりません。
「徹底的に消費者のために」「同じテツは2度踏まない」
カーテンのクリーニング事業も始めるようです。
鳥羽市にあるクリーニング工場を買収したようですし、
昨年社員5名がクリーニング師の国家試験に挑戦して
1名だけ合格したようです。
サンゲツカーテンのみのクリーニングを請けるとまた業者の
反発を買いそうなので、
「同じテツは2度踏まない」とのことで
他社の商品のクリーニングも請けるそうです。
でも、サンゲツカーテンと他社のカーテンとクリーニング代に
2割程差をつけるような話で進んでいるようです。
このスタートはいつからかは知りません。
兎に角、サンゲツは背水の陣でとてつもないことを
考えているようです。
私が一業者として考えていたことをかんぺきにやられました。
くやしいけど、資本がないだけに仕方がないです。
今年はブラインドメーカーもオーダーカーテンの見本帳をだしてきますし、
この業界に大きな変革が起こりそうです。
より正確な情報をいち早くつかみ、乗り遅れないようにしたいものです。
小嶋徳昭
nori623@kojima.net
携帯 kojima623@ezweb.ne.jp
月を眺めて感じられる秋の悲哀ですね。お月様は不実な感じがするのですが心を動かしますね。毎日ブログを楽しみに読んでいます。そろそろ一年では?継続は力なり!頑張ってください。
亮さん、コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。小嶋徳昭