大きさよりもテクニック

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昨日は新築マンションにポスティングしたお客さまから実測依頼がありまして伺いました。
現場は箕面市の船場で、大阪のカーテン屋激戦区で、お客さまのマンションにもいっぱいチラシが入っていたとのことです。その中で、当店のものが一番誠実でわかりやすいとのことでお声をかけていただきました。値段だけならば、ほかのところの方が安そうだったけどと一言添えられました。

ありがたいことです。
その場で価格提示しましてゲットしましたが、お客さまは他社にも見積もり依頼されているようで、「よそのところは裾の折り返しが大きいからいいですよと言っていたけどお宅はどうなの?」と聞かれました。

当店は裾の折り返しは10センチのダブル(生地は3重になります)で上部の芯地は9センチを標準仕様にしています。おそらく、その業者は裾折り返しを12センチにしているんだとおもいますが、それをPRポイントにしているとは思いもよりませんでした。
メーカーの縫製仕様を調べますと、サンゲツやフジエなどのハイグレード仕様は12センチになっています。カワシマ、セルコンはすべて10センチでした。

私が思うには大きければいいというものではなく、バランスというものがあり、丈がながければ12センチがいいかもしれませんが、丈の短いものには12センチは大きいと思います。それよりも裾の折り返し分はすくい縫いをしてその部分が目立たないようにする方が大事だと思います。
1月31日のブログにも書いていますが、当店ではメーカー縫製ではほとんどがやっていない2本糸のすくい縫いが標準仕様(レースと当店オリジナル企画のゆめパックカーテンは除く)です。

カワシマの100ミリ芯地ついでに上部の芯地の長さも調べてみました。写真はカワシマのメーカー縫製で芯地が標準仕様で10センチ巾で2点カン止めです。フジエのハイグレード仕様も10センチ巾です。他社はほとんどが9センチ巾です。これも大きければいいというものではなく、丈の短いカーテンに10センチ巾の芯地は異様です。
以前にマンションの小窓で、窓下に棚がくるため、丈88センチのカーテンを作ったところ、当店の標準仕様である9センチ巾の芯地では大き過ぎるとクレームがついたことがあります。
私もみて、あまりきれいでないなと思ったので、75ミリの芯地にしてその部屋全部つくりなおしたことがあります。

現場現場によって、それぞれ考えて対応しなければならないと思いました。

大きければいいというものではありません。相手によってテクニックが必要です。

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