あきまへん、あきまへんで銭儲け

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今日は天皇誕生日で祝日で会社・店は休みです。
この時期は工事が押迫っており、施工の社員は出勤で現場をこなしました。

私も、一現場こなしましたが、朝から黒門市場(大阪の台所)に行き、ふぐを買って、夕方家族で実家に行ってふぐ三昧しました。
黒門市場も、最近は正月におせち料理をされる家庭も少なくなり、景気をめちゃくちゃ悪いとのことです。
かずのこもぜんぜん売れなくなったとおばちゃんは嘆いていました。

魚屋のおばちゃんはなかなかの大阪の商売人です。
私なんかは、上得意なんで、前日に予約しておいたんですが、まだ用意されてなくてしばらく待つはめになりました。
そうしたら、近くの喫茶店からコーヒーをデリバリーでとってくれて、路上でビールケースを椅子代わりにして、コーヒーを飲みながらよもやま話をしました。

黒門市場は同じような魚屋がいっぱいあり、この季節はカニをいっぱい店頭に並べています。おばちゃんが言うには、「競争もきびしいやろ。だから店頭の表示価格も高くしたら、お客さんは声もかけてくれへんやろ。でもな、大阪のお客さんは皆、そっからいくら負けてくれんねんというやろ。だから、初めから高く書いたらあかんし、きびしいで~。」とのこと。

「いっしょや、いっしょや」と言いました。

3びきさばいてもらうとそこそこの値段になりましたので、おばちゃんのいう価格から「もうちょっとまけといてや~」というと、「この味とこのボリュームやったら、じぇったい安い。これはお得やで~」というのです。

うちもお客さんにいうことと「いっしょや、いっしょや」と叫びました。

「そんなら、他になんかつけてや~」というとはまちの切り身をくれて、「もうちょっと」というとイカをくれて、「ほかに」というと、ふぐの皮の細切りをつけてくれて、「さいごに」というと、昨日さばいたふぐのあらをつけてくれました。「このあらは、今日のふぐよりちょっと味が落ちるけど・・・。今日のは最高級やで~」
というのです。

儲からんというわりにはいっぱいサービスしてくれました。
「う~ん。ちょっとうちと違うかなぁ」  うちホンマにもうからへんねん。

ふぐも最高に美味かったけど、イカも、はまちもめちゃくちゃ美味かったです。

黒門市場(南詰)の魚清(清水)のおばちゃん、ありがとう。

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