最近よく納品に行く大阪市西区の新築マンションの玄関を入ったところの
フロントの周りにタテ型の木製ブラインドが取り付けてあります。



これはナニックの木製ブラインドなんですが、すごくきれいなんです。
ほれぼれする美しさです。
タテ型の木製ブラインドを出しているメーカーは他に、東京ブラインドと
立川ブラインド工業ぐらいでしょうか?
ナニックのタテ型(バーチカル)の木製ブラインドの特長はルーバー
(スラット)がヒンジ式(蝶番タイプ)でつないであります。
他社は1枚スラットです。
ヒンジ式


このヒンジ分割はナニックシリーズで70〜80㎝ごとに1か所はいります。
今まで、何度かナニックのタテ型の木製ブラインドを取り付けましたが、
どうもこのヒンジが好きではなかったのですが、他メーカーで1枚もので
つけた時は反ってしまいました。
木製バーチカルブラインド施工例1、施工例2、施工例3
それまでは1枚板の方がいいと思っていたのですが、
反ることを考えれば、1枚ものよりヒンジ式の方がいいのかなと思うように
なりました。
そり、みたことか!!
色は73色あり、別注色も対応しています。

これはヨコの木の色と合わせた別注色だと思います。
さて、木製ブラインドの防炎について、ちょっと説明しておきます。
今回はタテ型(バーチカルブラインド)の木製ブラインドの施工例を
載せていますが、ヨコ型の木製ブラインドも同じです。
木製ブラインドは消防法で規定する「防炎物品」ではないので、こうした
高層マンション(消防法の規定では高さ31m以上の建物【11階以上ぐらい】
にはたとえ1階でも防炎物品を取り付けなければならないとなっています。)
防炎品でなくても大丈夫なのです。
詳しくは、東京消防庁の防炎規制に関するホームページをご覧ください。
木製ブラインドは「防炎製品」となっています。
消防法による防炎規制の対象となる品目を「防炎対象物品」と呼びます。
防炎対象物品には、次のものがあります。
① カーテン
② 布製のブラインド
③ 暗幕
④ じゅうたん、毛せん、ござ、人工芝、タフテッドカーペット、ニッテッドカーペット、接着カーペット
⑤ 展示用の合板
⑥ どん帳、舞台において使用する幕、舞台において使用する大道具用の合板
⑦ 工事用シート
それに対して、防炎製品は公益財団法人日本防炎協会が自主的な制度として、
消防法で規制している防炎対象物品以外の布製品などを対象に、
一定基準以上の防炎性能を有することを認定したものです。
対象は、寝具類、防災頭巾、エプロン、パジャマをはじめとする衣服、
布張家具、ローパーティションパネル、木製ブラインド、
自動車カバーなど、多岐にわたります。
国内主要ブラインドメーカーのタチカワ、ニチベイ、トーソーは
防炎製品である木製風ブラインドを商品として販売をしています。
しかし、これは本物の木ではなく、樹脂製で、木製よりも30%重いのです。
それは、日本防炎協会が消防法の規定ではないですが、消防法の
対象となる建物には、できるだけ「防炎製品」を使うことを勧めて
いるからです。
そのため、対象となる物件で防炎商品でない木製ブラインドを使う時は
事前に所轄の消防署にお伺いをたてに行かなければなりません。
事前にお伺いを立てておかないと検査の時に、チェックが入る可能性が
あるのです。
消防署に行って
「ご存じだと思いますが・・・、ご存じだと思いますが・・・
木製ブラインドは消防法の防炎対象物品ではないので・・・
消防庁が出している「防炎の知識と実際」という資料の42ページと
43ページに木製ブラインドは防炎製品で、消防法の規定の対象外で
あると書いてますよね。」
というと、
「まぁ〜、オーナーさんがいいというならば、法律的には問題は
ないです」となるようです。
布製でないブラインドは、消防法の対象外ですが、シェードや
カーテンは防炎物品でないとダメなんです。
11階以上のマンションにご入居の場合は、カーテンは防炎品を使用
しなければならないというのは消防法で決められています。
防炎でないカーテンの場合は、後処理で防炎にすることができますが、
防炎ラベルは、縫い付けタイプではなく、シールで、洗濯すると防炎性能は
なくなります。

防炎シールを貼ったカーテン
マンションのオプション販売会で、後防炎を依頼すると価格が20%
ぐらいアップします。
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