5月1日は八十八夜
今年はうるう年で、立春から数えて88日目が5月1日で、夏も近づく
八十八夜になります。
私はお茶屋の息子で、小さい時から「新茶を飲むと病気にならない。」
「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる。」と言われてきました。
新茶・八十八夜には特別な思いがあるのです。
お陰様で、我が家は長寿の家系で、私自身も仕事を始めて30年弱で
病気で会社を休んだのは1日しかありません。
さて、本題です。
最近、遮光1級のカーテンを買ってつけたのだけど、明るくて寝られないと
いわれたことがあります。
ネットで調べると、そういう声がたくさん載っていました。
ヤフー知恵袋をみると、「ニトリで買った遮光1級が明るい」と
たくさん書いてあるのです。
ニトリさんの名誉のために書いておきますが、データを誤魔化しているわけ
ではなく、間違いなく遮光1級のものだと思います。
遮光の基準は、JISの試験方法を用いて、日本インテリアファブリックス
協会が制定したもので、公の基準ではなく民間の基準なんです。
この基準がひじょうに緩やかなんです。
遮光1級というのは、99,99%以上の遮光率となっているのですが、
遮光1級でも、商品によってけっこう差があるのです。
上の写真はスミノエのU-4215で遮光1級です。
意外と生地の部分からも光が漏れているように感じますが、これも
試験データの結果、遮光率99,99%以上なのです。
スミノエ(メーカー名としては住江織物株式会社といいますが、販売会社名が
株式会社スミノエといいます。
業界関係者は、販売会社の方を、カブスミといいます。
私はブログでは、スミノエと書いています。)は
遮光1級でも、こんなに差があるのはおかしいという考えで、
遮光1級を5段階に分けています。
上の画像のU-4215は見本帳には遮光1級(C)と書いてあります。
「C」というと、生地全体が薄明るく見え、光漏れ・ピンホールが
分からなくなるレベルとなっています。
これなら少しわかるような気がします。
2級にもっとも近い1級ということでしょうか?
これはスミノエ独自の基準で、特許を取っています。
(特許第5437308号)
この基準はひじょうにわかりやすくて、営業トークで
「遮光1級でも5段階にわかれるぐらいで必ずしも真っ暗ではないですよ」と
言っています。
スミノエ以外の商品では、暗さ加減がわかるデータがないのが残念です。
シンコールも独自の基準を作っています。
遮光3級までの商品以外で、遮光率によって明るさのランクをBとCと
いう形で、自主基準を制定しています。
こういうように自主基準をつくる動きがあります。
日本で一番カーテンを販売しているところも、新しい基準、
もとい、別の基準を作ったようです。
たぶん、ネット等で今の遮光1級2級3級の表示ではデータを改ざんしている
のではないかとたたかれるのに嫌気をさしたんでしょう。
今までの遮光1級を4段階にわけて、遮光2級は最下位ランクとして
遮光3級は遮光でないとしているようです。
私も遮光3級は遮光じゃないと思っています。
遮光2級は明るいです。
遮光1級でも暗さに差があります。
遮光率99,99%という書き方が誤解を生むのだと思います。
世間一般では、99,99%といえば、ほぼ完ぺきのようなイメージに
捉えてしまうのです。
逆に光漏れ率がどのぐらいとした方がわかりやすいのではないかと
思います。
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