フォレティア防炎

トーソーの防炎の木製ブラインド

インテリアライフスタイル展を見るために東京に行ってました。インテリアライフスタイル展は文字通りインテリアライフに関連する商品の展示会ですが、ファブリック関係は川島織物セルコンが「花百様」というブランドで出展していたのとニーディックが力を入れた展示をしていたぐらいです。

同時開催の「R&R建築再生展」ではニチベイが元気よく「シルバースクリーン」のPRをしていました。

インテリアライフスタイル展は、ジャパンテックスに比べて主催者側や出展企業が熱心で楽しい展示会でした。ツイッターでの情報発信もすごく熱心でちょっと行ってみようかなという気にさせます。

それに対して、日本インテリアファブリックス協会加盟の企業は、事前の情報発信もまったく熱心でないし、ジャパンテックスを重要な展示会と位置付けていないため毎年つまらなくなってきています。

今年は30周年ですのでしっかり頼みますよ。

そのあと、隣接するワシントンホテルで同業者でイギリスのブランドである「Villa Nova」(ヴィラノヴァ)の販売促進のための会議があり、夕方よりインテリア関係者のツイッターのオフ会を新橋の居酒屋で5時間無制限飲み放題でやりました。

15名の同業者との意見交換は勉強になり刺激的で楽しいのです。

私は29歳の時に自分で始めたので、当時は若手でずっと若手だと思っていたのですが、あと22日で54歳になり、今やインテリアのブログ・ツイッターの世界では長老になっていました。

一定のめどがたてば、若手に譲って、ブログでもメーカーに対してはもう少し丸く書いていかなければと思っています。

インテリアのブログ・ツイッター仲間では「花の68年組4人衆」という優秀な人材がおりまして、共に刺激し合い応援しながら盛り上げていきたいと思います。

さて、本題です。

トーソーの木製ブラインド「ベネウッド防炎」を取り付けました。

  

開業医院宅に取り付けました。施工担当者に写真を依頼したところきれいに撮れていなかったので、大きい写真は別のトーソーの展示会で撮ったものです。

(写真はクリックすると拡大します。)

 

 今までも何度は書いていますが、木製ブラインドはブラインドとして扱われるため、消防法の規定では防炎対象商品となっていません。

木製ブラインドの防炎に関してはこちらをお読みください。

https://blog.curtainkyaku.com/52401463.html

しかし、ふつうの木製ブラインドは燃えますので消防法で防炎が求められている所には防炎品を取付けた方がいいだろうという動きで防炎の木製ブラインドが販売されています。

 タチカワブラインドは木製風ブラインドで本物を真似た樹脂で防炎の商品を出しています。
サンゲツは桐の防炎木製ブラインドがあります。
井上スダレやニチベイも販売予定ですがまだ出ていません。

トーソーのベネウッド防炎は含浸加工で防炎液を真空状態で圧力をかけて木に浸みこませるやり方です。

このやり方だと発粉現象が起こり、粉が表面で噴いたようになると、ジャパンテックスの時に他社が説明をしており、他社は三重構造にするなど模索中です。

事実、当店にあるトーソーのウッドブラインドの防炎品の現物のカットサンプルは粉で白くなっています。

これは、トーソーも気づいて本来は昨年の10月発売だったところ、2か月間延長して12月に改良したものを販売しました。

私は、トーソーの木製ブラインド防炎に関して多少疑問に感じているのは、採用に当たって1年ぐらいの年月をかけて試験もしてきているはずで、それでOKとなってカタログに載せたら粉ふいていて発売できなかったのです。そこであわてて改良をして2カ月で長期に渡るテストもせず市場にだしたことです。

粉がふいた問題点は塗料と防炎液との相性の問題のようですが、それを改良したようですがテスト期間はありません。

これから2年後3年後にどうなるのかはわかりませんが、こうしてブログに書いて記録を残しておけば、トーソーも1年間の保証が切れたからといって逃走することはないと思います。

頼んまっせ トーソー

 

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タチカワ 木製風ブラインドの防炎品新発売

フォルティア防炎1

今日はマナの大阪のショールームで行われた[マナテックス Vol14]の新作発表会に行ってきました。

先日、マナの齋藤社長の「インテリアファブリックの世界」を読んでから惚れこんでます。商品を選ぶ眼力は、この業界では一番でセンスがいいです。

このあと、数名とお話をしていて、どうしたらいいカーテンが売れるだろうかという話になりました。

私は、ホームパーティの文化が日本に根付けば、もっと部屋をよくしたいと思うようになり、カーテンもいいものをつけたくなると思っています。

人に見せたくなる家でなければならないのです。

日本の場合、家を建てた時が、一番すばらしい状態で、その時は人を招いてみていただくのですが、だんだんと部屋のインテリアに手を加えなくなり人も招かなくなるのです。

たくさんの人が出入りする家は、それなりにインテリアにも凝っておられると思います。

さて、本題です。

立川ブラインド工業が「木製ブラインドフォレティア」に防炎タイプ(樹脂スラット)が仲間入りしまして、「フォレティア防炎」を新しく発売しました。

タチカワは木製ブラインド防炎といっていますが、実際のところは、スラットは本物の木ではなく、ポリ塩化ビニールです。そのため、木製風ブラインドというのが正しいのです。

ナニックやタチカワがだしているお風呂用の木製風ブラインドも同様に樹脂スラット(ポリスチレン)ですが、見た目は木製とまったくわかりません。

むしろ、「そり・ねじれ」がなく、水拭きも簡単で、こちらの方がいいかもしれません。

価格はタチカワの場合、フォレティアと同じですが、重量は木製に比べると重いです。
サンゲツは木製で防炎可のブラインドがありますが、30%ぐらい価格アップします。

今まで、防炎の木製ブラインドがなかったのが不思議なぐらいなんですが、木製ブラインドは役所の硬い頭ではブラインドのひとつになっていますので、消防法の規定の対象外商品なのです。

ファブリックならば、消防法の規定で様々な制約があって防炎品でなければならないというのがあるのですが、木製ブラインドはブラインドなのでその規定がないのです。

消防法が出来た時には、木製ブラインドができるなんて考えたこともなかったと思います。
今もお役人さんは、木製ブラインドなんかは知らないのかも知れません。法の対象外なんです。

ふつうの木製ブラインドは燃えますので、消防法で防炎のファブリックを求められているところに取り付けるのはやはり好ましくないのです。

取り付けたところで、消防法に触れることはありません。

消防法の規定はありませんが、(財)日本防炎協会が2年ほど前に自分達の利益のために、木製ブラインドも防炎を認定するようになり現在に至っています。

今の消防法では、木製ブラインドの防炎は必要はありませんが、人が集まるところや医療関係の施設では防炎品を取り付けることが望ましいと思います。

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