サンゲツが新しいカーテンの見本帳「Wish vol2」(ウィッシュ)を発売しました。
この見本帳の特徴としましては、価格をゾーン別にわけて、そこのゾーンの商品ならば、どれを選んでも同じ価格になっていまして選びやすくなっています。
縫製の標準仕様が1.5倍使いの2つ山でエバープリーツ加工付きです。
また、巾200センチまでならば両開きで、巾継ぎがなしで仕立てあげることができる画期的な仕様の生地巾150センチのものばかりです。
あまりカーテンの知識がなくても売りやすいようになっていてサンゲツにとって希望の見本帳です。
さすがにサンゲツです。
ここで新しい名称として「エバープリーツ加工」というのがでてきました。
この「エバープリーツ加工」というのはどのような加工なのかは見本帳を見ても載っていないし、サンゲツのホームページをみても説明がないのです。
サンゲツのニュースリリースによれば、「 ヒダがきれいな形状安定加工」となっているのです。
この「形状安定加工」というのも一般名詞ですが、今まではインテリア業界ではあまり使っていない言葉です。
カーテン業界では、このような加工に対して各社固有名詞があるのですが、一般的には、真空釜できちっとやるのを「形状記憶加工」といい、あとから簡易的にやるのを「形態安定加工」というようになってきています。
形状記憶加工と形態安定加工の違いについては今までのブログをお読みください。
形状記憶加工と形態安定加工?
形状記憶加工と形態安定加工?
形状記憶加工と形態安定加工?
形状記憶加工と形態安定加工?
形状記憶加工と形態安定加工?
形状記憶加工と形態安定加工?
当店でも、呼称を業界で統一しなければエンドユーザーに浸透しないという考えのもとで、ブログで情報発信するときにかなり気を遣ってきました。
当店では、世の中の流れに合わせて、途中で呼称を変更してまで、エンドユーザーにわかりやすいように努めてきました。
それなのにどうしてまたエンドユーザーを混乱させるような名前をつけるのでしょうか?
見本帳を持って来てくれた時に、私が居なかったので説明を受けていないのですが1枚のプリントがおいてありました。
(クリックすると拡大しますので読めると思います。)
この説明によれば、今、業界でいう「真空釜を使ってやる形状記憶加工」のようです。
こうした説明を見本帳に載せてくれないと「エバープリーツ加工」といってもエンドユーザーはなんのことかさっぱりわからないのです。
さらに詳しい説明はこちらをお読みください。
http://ameblo.jp/curtainkyaku/entry-10565968332.html
こちらは業界関係者及びサンゲツの関係者に読んでいただきたい内容になっています。
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