JIS規格

お子様に安全な操作コードの長さ

以前「タテ型ブラインドのおススメは」(2020.10.5)というブログを書いたら

それを見て、ニチベイのミニマルウエイトのものがいいといってご注文を

いただきました。

 

リビングの窓は460㎝あり、ここにタテ型ブラインド(バーチカルブラインド)を

つけたいというご希望でした。

小さいお子様がおられるために、裾にスペーサーコード(ボトムコード)なしが

おススメで、ルーバー(スラット)の重なりの大きいニチベイのシングルスタイル

ミニマルウエイトでレールジョイントタイプに決まりました。

 

 

お子さまの安全のために、もう一つ気をつけなければならないのが

操作コードの長さです。

ニチベイのタテ型ブラインドの場合は、操作コードの長さは

取付高さマイナス60㎝になっています。

この場合は取付高さが210㎝なので、操作コードの長さ150㎝で

床からの高さが60㎝になります。

 

この高さは5歳児までならば、ふざけて首に引っ掛かるかもしれない

高さで危険なのです。

 

そのため、2017年12月20日 経済産業省・日本工業標準調査会(JISC)が、

家庭用室内ブラインドひもに関するJIS規格として、JIS A4811

「家庭用室内ブラインドに附属するコードの要求事項-子どもの安全性」を

制定しました。

詳しくはこちらのブログをお読みください。

 

JIS規格によりブラインド等の操作コードの長さは床上がり1030㎜

余談ですが・・・・

このブログを探すのにGoogleで「コードの長さ JIS規格」で検索したら

強調スニペットというのがあって、囲みでトップに表示されていました。

(画像をクリックすると拡大されます。)

強調スニペットというのも新しくできたのですね。

 

話は戻りまして・・・

 

 

JIS規格はこちらです。

 

主な内容は

「子ども(6 才未満)が背伸びして手が届く範囲にひもがないこと」、

「ひも等によって形成されるループ(輪のような形の閉構造)が子どもの顎の高さまで

無いこと」、

「子どもの頭部が挿入可能なループが無いこと」、

「一定の荷重によって、ひもが分離する機能(セーフティージョイント)を持つこと」

等、少なくともどれか1 つを満たすよう規定しています。

 

その中で、JIS規格への適合の判定外として

4,2,3のd)で

ループの開口部の最下端の上面が基準面から垂直方向1030㎜以下に存在しない

ことの判定

というのがあります。

 

操作コードの長さが床から103㎝以下ならば、セフティクリップ等の安全策を

講じなければならないのですが、103㎝以上ならばしなくてもいいということです。

 

当店では、小さいお子様がおられる場合は出来るだけ操作コードの輪の部分の

下が103㎝以上になるようにしています。

 

 

すべてはお子様の安全のために

 

 

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JIS規格によりブラインド等の操作コードの長さは床上がり1030㎜

2018年1月6日(土) 本日より営業しております。

 

ほとんどの企業は昨日の5日からのようです。

私どもの業界は年始早々はあまり忙しくないので、当店ではスタッフの年間

休日を調整するため、毎年始動は遅いのです。

 

インテリア業界では、珍しくニチベイが今年は12月28日~1月8日までの

12連休になっています。

その分、3月の繁忙期には土曜日も営業するようで、働き方改革が言われて

いる中で、暇な時は休んで忙しい時は働くのでいいのではないかと思います。

若い人が就職するのに憧れる業界であってほしいと思います。

 

さて、本題です。

 

2017年12月20日 経済産業省・日本工業標準調査会(JISC)が、

家庭用室内ブラインドひもに関するJIS規格として、

JIS A4811「家庭用室内ブラインドに附属するコードの要求事項-子どもの安全性」を

制定しました。

今までもブラインド等の操作コードに絡んだり、首に引っ掛かったりして、

死亡事故も発生していたのですが、日本では業界の自主基準のみで

公的基準がありませんでした。

 

今回、それをJIS規格として基準が設けられました。

 

詳しい内容はこちらをお読みください。

主な内容は

「子ども(6 才未満)が背伸びして手が届く範囲にひもがないこと」、

「ひも等によって形成されるループ(輪のような形の閉構造)が子どもの顎の高さまで

無いこと」、

「子どもの頭部が挿入可能なループが無いこと」、

「一定の荷重によって、ひもが分離する機能(セーフティージョイント)を持つこと」

等、少なくともどれか1 つを満たすよう規定しています。

 

その中で、JIS規格への適合の判定外として

4,2,3のd)で

ループの開口部の最下端の上面が基準面から垂直方向1030㎜以下に存在しない

ことの判定

というのがあります。

 

これは、操作コードのループになっている一番下が床から103㎝以上のところに

あれば、今回のJISのA4811「家庭用室内ブラインドに附属するコードの要求事項

-子どもの安全性 」の対象外ということです。

 

当店では、ループ式でノージョイントのもので小さいお子様がおられるときは

実測時に操作コードを床上がり何センチにしますかということを聞いています。

サイレントグリスに聞いた話として、ヨーロッパではお子様の安全対策で

コードの長さを床上がり110㎝と聞いていたので、当店としては床上がり

110㎝をおススメしてきました。

 

施工例

 

上はニチベイの50㎜巾のブラインドの施工例で小さいお子様がおられたので、

お客様と相談の上、床上がり約110㎝にしました。

でも、このサイズだと、背の低い女性にとっては、操作するときに

肩の高さまで手をあげなければならないため、ちょっとやりにくい高さなのです。

そのことも説明して、

すべてはお子様の安全のために

ということでこの長さに落ち着くことが多いのです。

 

別の施工例  調光ロールスクリーン「FUGA」(フーガ)

これも床上がり110㎝にしています。

このFUGAは、ウエイトがクリップにもなっていて便利です。

 

 

当店では、以前より床上がり110㎝を推奨してきましたが、今回

JIS規格で103㎝以上となったことはよかったです。

 

床上がり103㎝以上にすれば、下の写真のようなクリップをつけなくても

大丈夫ということですが、メーカーから付属品としクリップがついているので

当店ではお客様にはクリップをお渡ししています。

 

このように操作コードの長さを指示することによって短くできるのは

すべてではなく、操作コードがループ式か、エンドレスのボールチェーン式

のものだけなんです。

そのサイズも規格品があって、ピッタリ指示したサイズにできないものも

あります。

 

操作コードを短くできないものとしては、現状ではローマンシェードの

シングルタイプやロールスクリーンのシングルタイプです。

それはジョイントがあるため、ギア比の関係である程度の長さがないと

全開全閉できないようになります。(下の写真はロールスクリーンのジョイント)

その場合は、今はクリップをつけていて、洗濯バサミのようにはさんで

たくし上げるようになっています。(下の写真:店内展示サンプルより)

 

 

 

これも安全対策の一つの方法ですが、けっこうめんどうくさいのです。

ローマンシェードもロールスクリーンもツインタイプのものや、

ロールスクリーンでもワンチェーンのものは、ジョイントなしのエンドレス

のボールチェーンを使っていますので、シングルタイプでもオプションで

エンドレスのボールチェーンで操作コードを短くもできるようにして

もらいたいものです。

メーカーも

やればできる子 になってもらいたいのです。

 

すべてはお子様の安全のために。

 

 

追記

 

また、今回のJIS A4811では、カーテンのタッセルの安全対策も書かれています。

カーテンのタッセルは今回は対象外ですが、注意を喚起するように

警告書をつけるのが望ましいとなっています。

画像はクリックすると別のページに飛びまして、そこでもう一度クリック

すると拡大します。

 

 

 

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