15年前に住宅メーカーを通じて当店が取り付けたプレーンシェードの上部のマジックテープ
(ベルクロテープ)が、はがれやすいので直して欲しいという依頼がありました。
15年間に何度か外したりして洗濯をされているので、マジックテープの
メスの部分の起毛が薄くなって接着性が悪くなっていました。
15年前の商品ですが、生地はけっこうしっかりしているのです。
販売した商品を長く使っていただけるのはありがたいですが、
「そろそろお吊り替えはいかがでしょうか・・・・」とも言いたいのですが、
とりあえず持ち帰ってマジックテープの部分だけ新しくすることになりました。
私が縫いました。
家庭用のミシンで本縫いするのならば普通に縫います。
サラリーマンを辞めて、この仕事を始めた最初の頃は仕事がなくて
暇だったので、夜、毎日縫製加工所に行って、ボイルの糸抜きを手伝いながら、
ミシンの踏み方を見ていました。
「門前の小僧習わぬ経を読む」というやつで、けっこう自分で縫ったりします。
プレーンシェードの縫製も15年前とかなり変わりました。
リング付きテープを縫い付けるやり方はかわりませんが、リングが変わりました。
15年前
普通の丸いリングがついているテープで20㎝ピッチになっているものを
下から縫い付けていきます。
そうすると、一番上だけがピッチが違ってきます。
その後、一部のメーカーでは、上から縫うようになり、ピッチに違いを下で調整するように
なりました。
この丸いリングは洗濯で外す時が不便で、下部のコードアジャスターのところで
コードを外さなくてはなりません。
今は、リングの均等ピッチが主流で、コードが簡単に外れて洗濯しやすい
全体の長さから割り出して、リングを均等にテープに差し込んでいきます。
そのため、あげたときのウエーブが均等できれいです。
リングも下部のコードアジャスターのところで外さなくても、リングが
アルファベットの小文字のeのようになっていて、コードの着脱が簡単にできるように
なっています。
これによって洗濯がやりやすいのです。
メカの話はこちら
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