今回のJAPANTEX2016では多くのものを得ることができてたいへん勉強になりました。
今は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が盛んで多くの人が
フェイスブックやインスタグラムに写真付きで情報を発信されています。
今回は、インテリア専門店の人があまり行かないようなブースで得た情報について
書いてみたいと思います。
一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(通称QTEC)のブースでカーテンの遮像性の
実験をしていました。
こちらのブースへは、今話題になっている「遮光1級が明るい」という件で
何かいいデータがないのかを知るために行きました。
この件に関しては、大人の事情で書くことができません。
カーテンの遮像性試験については、外から室内が見え難くなるカーテンの性能を
評価する試験です。
模型を使って、外からは見えにくいといわれているミラーレースと
普通のレースを吊った場合、昼間と夜の見え方の違いを実験しています。
下の画像は昼間のイメージで、右側がミラーレース、左側が普通のレースです。
レースの衝立の向こう側(室内)と手前側(外)の両方に光が当たっています。
昼間はミラーレース(右側)は外からは中は見えにくくて、普通のレース(左側)は
少し見えますよという話です。
これは、至近距離(50㎝ぐらい)のところからみていて、室内側も光が当たっています。
2〜3m離れたところからだと、昼間も普通のレースは外からはもっと見えにくいと思います。
夜は下の画像です。
手前を暗くして、奥側(室内側)だけ光がついています。
そうすると右側のミラーレースも夜は外からも室内側が見えますし、
左側の普通のレースはよりくっきりみえますよということを伝えたかった実験です。
それに対し光拡散性が高いレース(テイジンのウエーブロン等)は昼間は外からも
見えませんし、夜も見えませんという実験もありました。
上の画像は昼間のイメージで外から見た場合、光拡散性の高いレース
(右側)は室内側はみえませんという実験。
下の画像は夜のイメージで、夜も見えませんという話です。
外からみたイメージはこれでいいのですが、室内側からみたらどうなのかという
ことがわかりません。
そこで、私が実験をしました。
実際の建物で、右側がスミノエの遮熱糸を使ったミラーレース
左側(画像では真ん中の窓)は普通のレースです。
上の画像は右側の窓のアップで遮熱糸を使ったミラーレース
下の画像は左側の窓のあっぷで普通のレース
昼間ですが、照明のついているところは、普通のレースではよくわかります。
室内側からみると
右が普通のレースで、左が遮熱糸を使ったミラーレース。
上の画像は室内側からみて右の窓で、普通のレースです。
外はよく見えますが、昼間は外からは気になるほど室内側は見えないのです。
それに対して遮熱糸を使ったミラーレースの室内側からみた画像は下です。
外から見えにくいレースは、室内側からも見えにくいのです。
機能(きのう)を重視すると、明日という明るい日が見えてこないのです。
これがいいたかったのです。
外からは見えなくて、室内から外がよく見えるレースはないですかと言われるのですが、
そんな都合のいいレースはあまりないのです。
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