1ヶ月前に取付けた現場で、フジエテキスタイルの綿100%の生地で3段切り返しをやり裏地をつけたのが1センチほど伸びて床にすっているとの事でお伺いしました。

 

取付けた時はもちろんすっていなかったのですが、綿100%の生地で縮むことを考慮して床ギリギリぐらいにつくっていました。

ところが、吊ると下の方が重くなり、糸の打ち込みの問題等がありまして少し伸びてしまいました。

この商品は、フジエのハートアートのイロという綿100%の生地で、3色を胴つなぎしています。裏地は五洋インテックスの綿100%のものをつかっています。

メーカーの寸法変化率は、水洗いで1.5%ドライクリーニングで0.5%縮むとなっています。

1.5%というとこの現場の場合は3.5センチで、水洗いは不可です。ドライで0.5%ですので1センチ強です。

カーテンの場合は、伸びたり縮んだりするのは当たり前で、綿やレーヨンの入っている商品は大きく変化する場合があります。

服なんかでも同じで、綿の服は洗うと最初縮むと思います。服の場合は、「ちょっと太ったんかな」ぐらいで自分で納得してクレームになることは少ないのですが、カーテンの場合は少し縮んだり伸びたりしただけで大騒ぎになることがあります。

 

このようなケースに備えて、今はフックはアジャスターフックになっています。前後1センチの調整はできます。

販売する側にとっては、これは当たり前のようになっていて、購入者に説明することも少ないのですが、エンドユーザーにとっては意外と知らないことなんで説明します。

 

 1センチフックの位置を下げました。

 そうすると床にすらなくなりました。

  

綿の商品なので裏地をつけており(上の写真左)タッセルは一番下の色と共布でつくっています。(写真右)

 

 ※ ここだけの話で人には言わないでほしいのですが、寸法変化率でドライで0.5%縮むと書きましたが、この数字はあまり気にしなくてもいいと思います。日本工業規格(JIS)の寸法変化率の検査方法というのがありまして、60センチぐらいの生地にタテヨコ斜めに線を引っぱり、その線を予め測っておいて、洗ったあとに何ミリ変化したかをみるという単純なやり方です。ほん少しでも変化があれば、0%ではなく0.5%になります。1ミリ変化があっても0.5%という表示になります。
そのため、0.5%という表示はそんなに気にする数字ではないと思います。

実際吊っているときの環境にも大きく左右されますので、メーカーの表示の寸法変化率が1%となっているから実際にも1%とは限りありません。もっと大きい場合も小さい場合もあります。あくまで目安と考えてください。

 

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