サンゲツの新しいカーテンの見本帳が10月16日に発売されます。

今の総合見本帳の「アリア」からだと4年振り、サブブックの「ソレイユ」からだと

3年振りの新商品になります。

見本帳は16日発売で、まだ手元にはありませんが、10月2日3日に

大阪のショールームで新作発表会がありましたので行ってきました。

その名は「Mine」(マイン)

この名は、かつてカーテンの老舗企業である「ローム」が2003年に

倒産するまで使っていて一世を風靡した既製カーテンの見本帳「マイン カーテン」と

同じなのです。

サンゲツの意図することはよくわかりませんが、2002年6月のソレイユ発売時に

販売政策を大きく変更し、その結果210億あった売り上げが三分の一に

なったことからの復活への強い意志が感じられました。

見本帳に関しては、日本のカーテンの見本帳の総合見本帳という感じで

1mあたり40000円の生地から350円までの生地が1冊の見本帳に

収録されています。

3000円クラスの商品はいいものがあるのですが、見本帳として

見る中では、なかなか見いだせないのです。

昔から生地の選定は良くても見本帳作りが下手で発売当初から30年間

見本帳のスタイルは変わっていないのです。

変わったのは、販売政策で11年間続いてきた今までの

定価を低くして我々の仕入れ率を高くするやり方を改めて、

定価を上げて、我々の仕入れ率が少し安くなります。

その結果、エンドユーザーにとって今の「アリア」「ソレイユ」が例えば

15%引きだったのが、今回の「マイン」では30%になったりして割引率が

よくなります。

 

これは、エンドユーザーにとってお得になったわけではないです。

「マイン」の定価が上がりました。

「ソレイユ」はそのままです。

手元に見本帳がないので、生地比較ができませんが、

サンゲツの設定している縫製代が「ソレイユ」では600円/㎡ですが、

「マイン」では900円/㎡です。

縫製の内容が変わったのではありません。

全く同じ縫製です。

我々の仕入れ掛け率(サンゲツの販売掛け率)を下げたために定価が上がったのです。

 

          低下じゃなくて上昇です。

 

インテリア業界はこのように自社商品の定価は自分で決めますので、

値引き率をよくしようとすれば定価の設定を高くします。

縫製代だけをみても ソレイユが15%引きならば

   600円×85%で510円

マインが30%引きならば

   900円×70%で630円です。

これならば、小学生でもどちらが安いかはわかります。

 

エンドユーザーの皆様、割引率に騙されないでください。

 

また、最近は多店舗展開をしているところやネット販売をしているところで

オリジナルブラインド50%引きというキャッチコピーを拝見します。

オリジナル商品ならば、仕入れ額しかありませんので定価は自分たちで

つけることができるのです。

勝手に定価をつけて、それに対して50%引きって

おかしくないですか?

私は、そんな店こそ信用できないと思うのです。

 

 

賢いエンドユーザーの皆様、だまされるな〜

 

 

 

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