サンゲツが新しくコントラクトカーテンを出しました。
「コントラクト」とは、
契約、約定、請負、契約書、婚約、契約取り決め、殺し屋を雇う契約 のことをいいまして、
インテリア業界で「コントラクトカーテン」と言えば、医療、介護など各種施設、
学校や公共施設などのコントラクトスペース向けのカーテンです。
見本帳には、全点防炎商品が載っていまして、いわゆる「現場もの」向けの
カーテン見本帳のことをいいます。
主要各社、この見本帳をだしています。
エンドユーザーには、コントラクトカーテンと言われてもよくわからないのに、好き勝手に
名前をつけているメーカーがあるのです。
「green days」「tact」「FACE」「タフネス」
これはどこのメーカーかわかりますか? 業界関係者でもわからないと思います。
川島織物セルコンは、外来語を使うのが好きで、略すのが大好きなメーカーです。
green daysを略して、GDといいまして、見本帳の表紙は
I ♡(ハートマーク)GD となっています。
これをみても、いかに力をいれていないかがわかると思います。
川島織物セルコンでは、高級カーテンにSHがあります。
GDからSHまで取り扱っています。
どこのメーカーも一応コントラクト用の見本帳は出していますが、力を入れてません。
仕入れ先が同じようなところが多いのだと思いますが、どこのメーカーの見本帳をみても
同じような商品ばかりです。
それが今回サンゲツは、今までのうっ憤を晴らすかのように力を入れた見本帳を出して
きたのです。
今までは何年も同じデザインの表紙で色だけを変えていて、ブロックのデザインにヒビが
入ってそうな感じでしたが、今回はヒビのないさわやかな表紙です。
まず、色にこだわっています。
コントラクトカーテンと言えば、各社同じような色ばかりでしたが、
サンゲツは、一般住宅にも使えそうな高級なイメージの医療用カーテンを載せています。
医療施設で陰気にならないように、色の持つ効果についてわかりやすく説明をして
生理的作用を書いています。
セールストークに使えます。
(画像はクリックすると別のページに飛びまして、そこでもう1回クリックすると
拡大します。)
抗ウイルス加工商品があります。
これは一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)の基準を満たしているものに
つけられます。
昨年制定された基準で、サンゲツが出した見本帳がタイミングがよかったというだけで、
今後は他社の製品にも出てくると思います。
この黄色の十字のマークとは別に赤の十字のマークで制菌加工カーテンというのも
あります。この商品は各社にありますが、今のところ、ひとつの商品で
黄色と赤のマークのある商品はサンゲツだけです。
子供病棟用にかわいいデジタルプリントの医療用カーテンがあります。
受注生産でカーテンにオリジナルのデジタルプリントが簡単にできるシステムも
作っています。
以前、サンゲツがコントラクトカーテンを発売したときに、ブログで
「カーテンの割引率に惑わされないでください。」(2012.11.18)と書いたのですが、
この商品はエンドユーザーにとっては値引き率のいい商品になっています。
コントラクトカーテンというのは、エンドユーザー直接より、間接販売になることが多くて、
ユーザーに渡るまでに間がいくつもあったりします。
そのため、定価を高くつけて割引率も大きくしています。
その仕組みは、前のブログに書いていますのでお読みください。
カーテンにおいては割引率のいい商品が安い商品ではありません。
※インテリア関係者のオフ会(10月27日)のご案内はこちら
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