カーテン縫製

1.5倍使い 1つ山か2つ山か

7月1日です。

今年も半年が過ぎました。1年がほんとに早いですね。

さて、本題です。

カーテンと窓周り関係の質問箱」に「レース1つ山か2つ山か」という質問が入っていました。

質問内容は

「いつも大変興味深く読ませていただいています。

今、リビングのレースのカーテンを検討中です。
フジエテキスタイルのラピスFA0512-NWで1.5倍ひだにするつもりなのですが、1つ山にするか2つ山にするか迷っています。どちらがより良いか、ご意見をいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」

「質問箱」には 開設以来2年3カ月で91000件のアクセスがありました。私はいろいろと考えながら真剣に回答しているのですが、その後の反応がないのがほとんどなのです。

回答が良くないからだと思うのですが、こちらとしては私が答えたことにたいしてどのように思っていただけたのかを知りたいというのが本音です。

1つ山と2つ山の違いはこちらをお読みください。

https://blog.curtainkyaku.com/52271024.html

質問箱の回答でも、上のブログのところにも「1つ山の場合は、縫込みアジャスターフックがおすすめ」と書いたのですが、その詳しい説明をしていなかったのでここで補足します。

1つ山、2つ山の説明は割愛しますので、さきに上記のブログをお読みください。

1つ山で縫込みアジャスターフックすると

フックの芯が生地に縫い込んあるのでずれません。ひっかけるフックは上下に動きましてはずれます。洗濯するときはこれのみはずします。

この縫込みアジャスターフックを標準仕様としているのはフィスバ、五洋インテックス(インハウス、サザンクロス)で、メーカーでも高級仕様は縫込みアジャスターにしています。

大きなメリットはヒダ山がきれいに前を向くということです。

上からみると

ヒダ山がまっすぐピンとなります。当店ではペンのようになるので「ペンタック仕様」と呼んでます。

これを普通のフックでするとどうなるか?

ふつうのフックというのは、上の写真の左が差し込みアジャスターフックで右が十手フックです。(十手のようになっているからそのように呼んでいます。十手の意味がわからない人はごめんなさい)

ふつうのアジャスターフックを1つ山に使うと

フックの支えが下部の1ヶ所しかないため、フックがずれたりします。

 下は十手フックです。

 

十手フックの場合はヒダ山が倒れることがないので、1つ山で使っても問題はありません。

上のふくらみが気になる場合があります。

当店では、縫込みアジャスターフックが標準で、金額に応じて十手フックを 使用しています。

 

 

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「セミ」ってご存知ですか

住宅メーカーのカーテンの縫製仕様に「セミ」というのがあります。


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CA390011セミ」というのは、カーテンフックの位置がカーテンの生地の上から3センチの位置に設定されているのをいいます。


通常は生地上から1センチもしくは生地とツラがあっている位置にフック(引っ掛けるところ)が設定されているのをAフックといいます。これはカーテンレールがカーテンボックスにあるときや装飾レールを使うときはこの仕様にします。


これに対してBフックというのがあり、これは生地上から4センチ下がった位置にフックがあるのをいいます。これはレールが正面についていて閉めるとレールを隠したいときに使います。


オーダーカーテンの丈は一般的には「カン下何センチ」というような言い方をいまして、カンというのはカーテンレールのランナー(駒)のひっかけるところからのサイズをいいます。


Bフックの場合はランナーの位置から4センチ上にあがっていて、総丈としては長くなっています。


このセミという言葉を聞いたときは業界にいて22年の時ですが、住宅メーカーの縫製マニュアルで初めて聞く言葉で住宅メーカーにきいたのです。そうしたところ、大阪では誰一人ご存知でなく、東京の縫製マニュアルを作った人しかわからない言葉で、それがわかるまで中1日かかりました。


そのあと、取引のあるカーテンのメーカーにきいたところ、川島織物だけが当たり前のように「カン上3センチのことです」といったのですが他社は誰も知りませんでした。


のちに川島織物と合併したセルコンの偉いさんに聞いても「そんなの聞いたことない」とおっしゃいました。セルコンの前身は近藤忠商事といいまして我々は略して「近忠(こんちゅう)」と呼んでました。


そのコンチュウ出身の人でもセミを知らないのです。


我々もカン上を3センチにすることはよくあります。写真のようにレールが天井についていて、閉めたときにカーテンレールを隠したいときは「カン上3センチ」という指示をします。写真のレールはトーソーの優秀なレールで「エリート」といいまして、このレールは天井からレールのひっかけるところ(ランナーの下)まで37ミリあります。


そのため、Bフックで指示をすると、Bフックはカン上4センチありますので、理論上は天井に擦ることになります。そのためにカン上3センチにするのです。


これは正しいやり方ですが、「セミ」とは言ったことはないのです。


カーテン業界のほとんどの人が知らない言葉ですが、それが日本を代表する住宅メーカーの縫製マニュアルになったかというと、川島織物(セルコンと合併する前)の住宅メーカーの担当営業員が住宅メーカーに教えたのです。


住宅メーカーの担当者は縫製の専門用語なんかは詳しくないので、川島織物が「カン上3センチのことをセミといいます」といえば、ひとつ専門用語を覚えたということでマニュアルになってしまったのです。


しかし、実は川島織物の社内用語だったのです。


すばらしき川島織物の営業力


大阪人が大阪弁が日本どこでも通じるように思っているのと同じように、川島織物も社内用語が日本どこでも通じると思っているのです。


以前に川島織物の偉いさんからメールがきたら、社内用語連発で意味がよくわからなかったのです。社内用語とは主にアルファベットで略している言葉が多く、メールにSSとかSPいっぱい書かれていて、こちらは理解できないのです。


また、4月から住宅メーカー担当部署と付き合っていくには川島織物セルコンの社内用語を勉強しなければならないのです。あかん。


 


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メーカー縫製

3月の年度末は現場工事が忙しくて私も電動ドリルをもってあちこちの現場を走り回っていました。


当店は住宅メーカーの下請け仕事もしております。


住友林業、旭化成ホームズ、三井ホームに関しては川島織物セルコンが中心になってフジエテキスタイル、トーソーと一緒に専用のオリジンという見本帳を作っており、川島織物セルコンがすべて縫製をしています。


当店では、店頭販売は基本的には自社縫製でやっており、メーカー縫製を見る機会は少ないのですが、この度の現場で川島織物セルコンの縫製で気付いたことを3回に渡って書いてみます。


ちょうど昨日のブログのコメントにもサンゲツの縫製にがっかりというのがありましたので、


メーカー縫製はうめ~か」を検証してみます。


メーカー縫製もうまいメーカーも下手なメーカーもありましてメーカー縫製ならば安心というわけではありません。


その中で、川島織物セルコンの縫製は、他社のホームページや掲示板の書き込みを見る限り、縫製がうまいという高い評価になっています。


しかし、川島織物セルコンの縫製はすべて統一されて同じかというとそうではなく、フィーロ縫製のようにこだわりのええ仕様(A仕様)からどうでもいい仕様(E仕様)まで、いろんな縫製仕様があるようです。


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これは私が取り付けに行った現場の川島織物セルコンの縫製です。幅継ぎがヒダ山の真ん中のど真ん中にきています。ストライク縫製です。


縫製業界では、「これだけはやめとこ」と言われているやり方です。それは川島織物セルコンが一番よく知っていて、フィーロ縫製では幅継ぎの位置をヒダ山のふもとにもってくることにこだわっています。ここを読んでください。


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タッセルの引っかけるところは、どんな高い生地でも、既製カーテンと同じベージュの江戸打ち紐です。色が違ってもすべて同じ色です。これも川島織物セルコンが一番よく知っていて、こだわりのフィーロ縫製は引っかける部分は共生地で、しかも中に綿を入れて丸みを出しています。このこだわりはすごいし、これがフィーロ縫製をすればタダなんです。住宅メーカー用は有償です。
ここを読んでください。


あと、ドレープの裾にウエイトもいれてません。


川島織物セルコンは業界一のこだわりの縫製技術をもっていますが、縫製代の単価によっていかような縫製もするのです。


フィーロ縫製は形状記憶加工付きですが縫製単価は1900円/㎡です。ここを読んでください。それに対してこの住宅メーカーの縫製は3分の1から4分の1の価格になっています。


だから、この仕様も仕方がないのです。川島織物セルコンの縫製だからいいというわけではありません。すべて縫製代金次第です。


 


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